新作小説発表!
2016-03-17 12:35:33
新作小説『ヒーロー!』で明かされるネットいじめ問題への新たなアプローチ
新作小説『ヒーロー!』が提起するネットいじめへの挑戦
白岩玄氏の新作小説『ヒーロー!』が、2016年3月17日に発売されることが決定しました。この作品は、かつての名作『野ブタ。をプロデュース』を手掛けた著者による、痛快な学園小説として注目を集めています。そして本作のテーマは、現代社会において深刻な問題となっているネットいじめについてです。
現代のいじめ問題
文部科学省の調査によると、日本国内で認知されたいじめの件数は18万件以上に上ります。この数字は、学校で報告されたものに過ぎず、実際にはさらに多くの潜在的ないじめが存在していると言われています。特にインターネットやSNSの普及に伴い、高校生のスマホ所有率も93.6%に達する中で、いじめの様相は複雑化しています。
SNSを通じて簡単に発信される個人の言葉が、瞬間的な感情で形を変え、時にはいじめの引き金ともなりえます。こうした点を踏まえ、白岩氏は本作を通じて、いじめ問題についての新たな理解を促すことを目指しています。
著者の思い
白岩氏は、ネットいじめ問題によって個人の「居場所」が狭められる現状に対し、何らかの希望を持てるビジョンを示すことが重要だと感じています。インターネットが学生にとっての新たな「居場所」となっている今、著者はこのテーマを取り上げ、居場所を守るための方法や、悪意とどう向き合っていくかを問います。
物語のあらすじ
物語は、新島英雄という「ヒーローオタク」の男子と、ひねくれ者の文化系女子・佐古鈴の二人が、学校のいじめを撲滅するために「大仏マン」というキャラクターを生み出すところから始まります。休み時間にはパフォーマンスショーを開催し、周囲の関心を他に向けることで、いじめをなくそうと奮闘します。
ところが、物語は単純ではありません。鈴の親友である小峰玲花が敵となり、転校生の星乃あかりがいじめの標的になるなど、次々と困難が立ちはだかります。正義を掲げることで、思いやりや優しさが失われることに気づいた英雄は、正義の本質についても考えることになります。
キャンペーンのご案内
本作の発売を記念し、著者の白岩玄氏が直筆で描くオリジナルイラストのPOPを希望する書店関係者向けに提供するキャンペーンも実施されます。興味のある方は河出書房新社の営業部までお問い合わせください。
著者プロフィール
白岩玄氏は1983年に京都市に生まれ、2004年に『野ブタ。をプロデュース』によりデビューしました。この作品は文壇で高く評価され、ベストセラーとなり、テレビドラマ化もされるなど、数々の成功を収めています。今回の『ヒーロー!』も、その新しい挑戦として期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社 河出書房新社
- 住所
- 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-2
- 電話番号
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