日本企業向けの新プラットフォーム、「TransChat」
2024年12月5日、フェイバー・アプリケーションズ株式会社が提供する新しいITグローバルソーシングサービス「TransChat」が始まります。このサービスはAIを活用した自動翻訳チャット機能を搭載し、日本企業が海外のIT人材と直接コミュニケーションを取ることを可能にします。
IT人材市場の厳しい現状
経済産業省が実施した「IT人材需給に関する調査」によれば、2030年には約79万人のIT人材が不足するとされています。特にデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、企業におけるIT人材の需要は増加する一方で人手不足が深刻化しています。特にAIやIoT分野で顕著であり、中小企業はより一層苦しんでいます。この背景には、求められるスキルや経験を持った人材の確保が非常に難しいという現実があります。
課題を解決する「TransChat」
日本企業は、これらの課題を乗り越えるために海外IT人材の活用を目指していますが、言語の壁が最大のハードルとなっています。この課題を解決するために、「TransChat」の開発が進められました。具体的には、以下の3つの特長が挙げられます。
1.
質の高い海外のIT人材への直接アクセス
ユーザーは、厳選された海外のITエキスパートにリアルタイムでアプローチでき、スムーズなコミュニケーションが実現します。
2.
言語の壁を解消する画期的ソリューション
AI技術による自動翻訳により、言語によるコミュニケーションの障壁を完全に取り除きます。
3.
コスト効率の高い人材活用
短期間の契約で必要なスキルを迅速に確保できるため、企業にとって非常に魅力的な選択肢となります。
具体的なサービス特長
「TransChat」では、以下のような具体的な機能が提供されます。
日本語と英語のリアルタイム自動翻訳が可能で、チャットUIによる自然な会話を実現。また、画像やファイルの添付機能も搭載しています。
アジア圏から登録された3,000人以上のITエキスパートが利用可能で、その98%がフィリピン在住の即戦力人材です。プログラマーやシステムエンジニア、デザイナーなど多様な職種から選べます。
時給5ドルからの採用が可能で、週単位の契約が可能です。これにより、日本国内での人材コストと比べて、大幅な経費削減が期待できます。
求人作成から契約、支払いまでをすべてシステム内で完結し、エスクロー決済による安全な取引を保証します。
今後の展開と提供開始
提供開始時は、フェイバー・アプリケーションズが元請けとなり、海外IT人材のマネジメントを行います。そして2025年度からは、企業が直接取引できる機能の追加を計画しています。
この新しいプラットフォーム「TransChat」は、日本企業が国際的な視点から人材を活用できる新たな道を開くでしょう。多様なスキルを持つ海外IT人材を用いることで、プロジェクトの立ち上げ期間を大幅に短縮し、柔軟にリソースを配分することが可能になります。これにより、企業はグローバル展開に向けて新たな可能性を探ることができるはずです。