株式会社OPEReは、患者説明システム「ポケさぽ」に、入院前に患者に関する情報を収集する新機能「アナムネ・問診」を追加し、2024年秋より提供開始することを発表した。
「アナムネ・問診」は、従来、医療従事者が手書きの問診票を用いて行っていた入院前の患者情報収集業務を効率化する機能だ。患者はスマートフォンで質問に回答し、その情報は電子カルテに格納される。これにより、医療従事者は膨大な情報を読み解く負担を軽減し、患者の情報に基づいた質の高い医療サービスを提供できるようになる。
「アナムネ・問診」は、患者にとって、従来の紙ベースの問診票に比べて利便性が高い。患者は、自宅や外出先など、場所を選ばずにスマートフォンで回答することができる。また、患者は回答内容をすぐに確認できるため、誤解や不安を解消することができる。
OPEReは、「アナムネ・問診」の開発にあたり、川崎幸病院やセイコーエプソンと連携し、実証実験を実施した。その結果、「アナムネ・問診」は、医療従事者の業務効率化と患者の医療体験向上に大きく貢献することが確認された。
「ポケさぽ」は、PFM(Patient Flow Management)をベースとしたシステムで、患者説明の効率化と質の向上を目的としている。患者は、スマートフォンでいつでもどこでも患者説明を受けることができる。また、「ポケさぽ」は、患者の情報に基づいた医療サービスを提供することで、医療現場全体の質向上に貢献する。
OPEReは、「アナムネ・問診」の提供開始により、医療現場のデジタル化をさらに推進し、患者と医療従事者の双方にとってより良い医療環境を提供していくとしている。