日本郵政株式会社は、東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターと大塚製薬株式会社との間で、新たな共同研究契約を締結しました。この研究は「運動による老化時計の制御」をテーマとし、個々の生物学的老化度を科学的に可視化し、運動の介入効果を測定するものです。
共同研究の目的
本研究の主な目的は、日常生活の中で運動が果たす役割を明らかにすることです。特に、DNAメチル化老化時計を用いて一人ひとりの生物学的老化度を評価し、その結果を基に健康寿命の延伸や医療費の削減に寄与することが期待されています。これにより、運動がどのようにして老化に触れ、健康を促進するのかを探ることに焦点を当てています。
この取り組みは、日本国内においても特に注目されています。近年、個別化医療が進展している中で、個々の生物学的老化度に基づいた健康戦略の確立が求められています。これらは、世界中で実施されている先端的な研究の一環であり、今後のヘルスケアの進化に貢献することが期待されています。
日本の高齢化社会の現状
日本は超高齢化社会に突入しており、特に平均寿命と健康寿命の間には大きなギャップがあることが問題視されています。現在、多くの高齢者が健康でない生活を強いられ、その結果として医療費や介護費の負担が増大しています。これに対抗するため、「ジェロサイエンス」と呼ばれる新しい研究分野が注目を集めています。これは、老化自体を制御することで健康寿命を延ばすことを目指すもので、今回の共同研究の背景にもなっています。
研究概要
共同研究は、約30名の運動習慣のない中年層を対象に、運動介入を行います。具体的には、3か月間中強度の有酸素運動または高強度インターバルトレーニングを実施し、その前後で生物学的老化度を測定することで、運動が老化に与える影響を定量化します。また、体力や認知、心理的健康についても分析対象とします。
研究は東北大学が中心となり、日本郵政は被験者の体力指標を測定し、大塚製薬が生理学的指標を担当します。この共同研究から得られた知見は、日本郵政グループが全国規模のネットワークを活かして、社会全体の健康寿命を延ばすために役立てられる予定です。
未来への影響
日本郵政グループは、地域社会の健康を支えることを経営理念として掲げており、今回の研究結果を応用することで、より良い生活支援のプラットフォームを全国的に展開することを目指しています。健康寿命の延伸を設けた社会課題の解決に向け、更なる価値の創造に努める意向を示しています。
日本の高齢化に対するこのアプローチは、国民の健康を守るための新しい協力形態として、今後の展開が大いに期待されるでしょう。