フルヤ金属、新卒初任給を業界水準を超えて引き上げ
株式会社フルヤ金属は、2025年7月から正社員の給与を一律15,000円引き上げ、新卒初任給も業界水準を上回る設定にしました。これにより、優秀な人材の確保と従業員の活躍を促進することを目的としています。
基本給の引き上げ内容
今回の見直しでは、正社員の基本給を一律に引き上げることが決定されました。具体的には、以下のような改定が行われます。
- - 対象: 正社員
- - 改定前: 無し
- - 改定後: 月額15,000円のベースアップ
新卒初任給の詳細
新卒初任給についても、以下のように引き上げが実施されます。
- 改定前: 237,100円
- 改定後: 312,000円
- 改定前: 228,100円
- 改定後: 300,000円
- 改定前: (短大卒)206,200円
- 改定後: 279,000円
- 改定前: (高専本科卒)210,100円
- 改定後: 279,000円
- 改定前: 198,400円
- 改定後: 255,000円
これにより、同社は業界内でも新卒初任給が最も高い水準を実現しました。
競争激化の中での人材獲得戦略
現在、人材採用の競争が激化する中で、フルヤ金属は人材確保のためにこの初任給の引き上げを行うこととしました。「独自技術で高付加価値を創出」し、「不確実な時代を乗り越え未来を切り拓く」というビジョンのもと、2025年8月に策定予定の中期経営計画「KFKビジョン2030」に向けて、高い能力を持つ人材の育成を目指しています。
また、正社員の給与ベースアップは、生活コストの上昇に対応するための重要な施策でもあります。
働き方改革の一環としての年間休日数の拡充
フルヤ金属は、働き方改革にも積極的に取り組んでおり、年間休日数の拡充にも着手しています。
- - 改定前の年間休日数: 121日
- - 改定後の年間休日数: 124日
- - 対象者: 全従業員
完全週休2日制を確立することで、従業員の心身をリフレッシュし、ワークライフバランスを向上させる取り組みを行っています。
フルヤ金属の未来へのビジョン
フルヤ金属は、イリジウムとルテニウムで世界一の企業を目指すとともに、将来的には多様な分野での競争力を高めるため、人的投資を継続的に進めていきます。科学技術の発展を通じて、社会の繁栄に貢献する企業としての責任を果たしていく所存です。
【会社概要】
フルヤ金属は、貴金属の中でも特に優れた性質を持つプラチナやイリジウム、ルテニウムを用いた工業用製品を製造しています。エレクトロニクス、光学ガラス、クリーンエネルギー、医療など、幅広い分野で活動しており、高い加工技術を誇る貴金属メーカーです。
- - 本社: 東京都豊島区南大塚2-37-5
- - 設立: 1951年3月(1968年8月22日設立)
- - 資本金: 10,662百万円
- - 証券コード: 7826(東証プライム上場)
- - 従業員数: 418名(2025年6月30日現在)
- - 売上高: 57,379百万円(2025年6月30日現在)
- - 事業内容: プラチナ・イリジウムなどの工業用貴金属製品の製造販売
- - 公式サイト: フルヤ金属