QPS研究所の小型SAR衛星「ミクラ-Ⅰ」打上げ計画
株式会社QPS研究所が新たに発表した小型SAR(合成開口レーダー)衛星「ミクラ-Ⅰ」は、2026年5月以降に米国のRocket Lab社のロケット「Electron」によって打上げられる予定です。この取り組みは、QPS研究所が世界トップレベルのSAR衛星の開発・製造・運用を行う中での一環であり、特に高精細な観測データを提供することを目的としています。
打上げの詳細
「ミクラ-Ⅰ」は、ニュージーランドのマヒア半島にあるRocket Lab社の発射場、Launch Complex 1から打ち上げられる予定です。衛星は中傾斜軌道で高度575kmに投入される見込みですが、打上げ日時は天候の影響により変更される可能性があります。公式ウェブサイトやSNSで随時更新される情報に注目が集まります。
今回の打上げには「The Grain Goddess Provides(穀物の女神が恵みを与える)」というミッション名がつけられ、ミッションパッチには「ミクラ」にちなんだ実り豊かな稲穂のデザインが採用されています。このメッセージは、宇宙から農作物の成長を支援するという願いを反映しているといえるでしょう。
QPS-SARプロジェクトの革新性
QPS研究所は、小型SAR衛星「QPS-SAR」を開発した先駆者として、収納性と軽量性に優れた大型展開式アンテナを用いています。この技術は、従来のSAR衛星に比べて20分の1の質量と100分の1のコストで、高解像度の画像取得を可能にしました。実際、「QPS-SAR」は民間SAR衛星の中で最も高い46cmの分解能を誇り、世界的にもトップクラスの性能を有しています。
将来的には2028年5月までに24機、さらに2030年までに36機の衛星を打ち上げ、平均10分間隔で準リアルタイムの観測データを提供することを目指しています。こうした計画を通じて、QPS研究所は地球への貢献を強化しています。
愛称「ミクラ」の由来
この衛星は、日本の神話の神様「ミクラ」にちなんで名付けられました。ミクラは穀物や食物、豊かさの象徴として知られており、特に日本人にとっては神聖な「富」の象徴でもあります。ミッションの理念として、宇宙から地球の農作物を見守り、農業活動をサポートするという思いが込められています。QPSプロジェクトでは、今後もミクラのように日本神話に登場する神々の名前を衛星の愛称として使っていく予定です。
株式会社QPS研究所について
QPS研究所は2005年に福岡で設立された宇宙開発企業で、九州の宇宙産業をリードする方向で活動を行っています。創業以来、国内外の衛星開発やスペースデブリへの取り組みに駆け出しっとした技術者たちを支援し、その名の通り「九州の宇宙の開拓者」としての役割を果たしています。加えて、QPS研究所は九州大学との連携を通じて、最新の宇宙技術の開発を進めています。
まとめ
QPS研究所の小型SAR衛星「ミクラ-Ⅰ」の打上げ計画は、宇宙からの観測データ提供をさらに進化させる重要なステップです。このプロジェクトは、企業の技術革新を象徴すると同時に、日本の宇宙産業のさらなる発展にも寄与することが期待されています。最新の情報はQPS研究所の公式サイトで随時発表される予定です。