大江戸温泉物語・湯快リゾートのブランド統合とは
2024年4月1日に大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社と湯快リゾート株式会社が経営統合を行い、これを記念した記者発表会が東京都内で開催されました。このイベントでは両社の社長が揃い、温泉旅行の魅力を再認識し、今後の展望について語り合いました。
経営統合の背景
橋本社長(大江戸温泉物語)と西谷社長(湯快リゾート)がそれぞれ登壇し、統合に至った経緯を説明しました。西谷社長は「大江戸温泉物語」の名前の認知度の高さを強調し、新規ブランドを立ち上げるよりも統一の方がコストと時間を節約できると述べました。この決定により、全国66か所に広がるカジュアル温泉宿ブランドが誕生します。
温泉旅行の再提供提案
両社は、旅行市場における厳しい現状を踏まえ、旅行者数が減少していることに危機感を抱いています。物価上昇や節約志向が影響し旅行習慣が低下していることを、西谷社長は説明しました。そこで、両社は温泉旅行をより身近なものにするため、旅行への誘い合いを促す取り組みを進めていきます。この統合によって、温泉旅行がもっと気軽で特別な体験になることを目指します。
統合後のサービス向上
11月1日からは、旅館や宿泊施設のサービスがさらに充実します。食事の充実化を図り、地元のメニューを強化することで、新たな食体験をお届けします。また、リニューアル計画も進め、地域の特色を生かした宿泊施設の改善に取り組む意向です。さらに、利用時間の拡張やチェックアウト時間の統一など、お客様にとってより良い体験を提供するための見直しも行います。新規出店も加速し、3年で10店舗のオープンを目指します。
「お湯合わせの儀」での成功を祈る
恒例となった「お湯合わせの儀」が実施され、両社がそれぞれの温泉を使用した厳粛な儀式が行われました。この儀式は、結婚式での「水合わせの儀」に倣い、両ブランドの末永い発展を願う形で行われました。両社長が手にした桶から温泉が注がれると、その瞬間、会場は拍手と歓声に包まれました。
ブランド統合を「ご報告」する広告
両社は、ブランド統合を結婚報告風に表現した屋外広告を10月28日から全国の主要駅7カ所に掲出します。この広告テーマには、共に歩んでいく決意表明が込められており、2社の新たなスタートを象徴しています。
今後も両社は、日本中の美しい温泉地を活用し、温泉旅館の価値を再認識させるべく努力を重ねていきます。