シンガポールのDEAとの提携がもたらす新たな挑戦
最近、株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー(以下、JIA)はシンガポールを拠点とするDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.(以下、DEA)との資本業務提携を発表しました。この合意により、JIAはDEAに最大10億円を投資し、戦略パートナーとして事業を展開することが決定しました。
この提携は、「ゲーム×金融」という新しい概念のもと、社会的価値と経済的価値の両立を目指しています。具体的には、ゲーミフィケーションを活用した社会課題解決型のソリューションを共同で開発し、大企業から中小企業まで広く協力していきます。また、ゲームユーザーの行動データをブロックチェーン上で管理し、新たなデータ利活用ビジネスモデルの構築を目指します。
DEAとは?
DEAは2018年にシンガポールで設立された企業で、Play-to-Earn(P2E)ゲームプラットフォーム「PlayMining」やNFTマーケットプレイスを運営しています。独自暗号資産DEAPcoin(DEP)を発行しており、社会貢献型ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」では、電力会社との連携が話題となっています。これにより、ゲームを通じて地域社会の課題を解決する実績を上げています。
提携の目的と展望
JIAは、DEAとの提携により、ブロックチェーン技術を使ったデジタル経済圏の拡大を狙っています。特に、以下の分野においての効果を期待しています。
- - ゲーミフィケーション技術を活用した課題解決ソリューションの共同開発
- - ゲームユーザーのデータ管理を通じた新たなビジネスモデルの構築
これらの施策を通じて、JIAは自身の事業だけでなく、プライベートエクイティ(PE)投資先企業にも利益をもたらし、収益の機会を広げていく考えです。
具体的なコラボレーション例
最初の協業として、JIAがマジョリティシェアを持つ米国のバイオインテリジェンス企業、株式会社Bio Searchとともに、ヘルステック領域のゲーム「Focus Pocus」を開発します。このゲームは人材開発と能力開発の領域で新たな展開を目指しており、Xゲームを通じた人間能力の向上を図ります。
双方のコメント
DEAの共同CEO、吉田直人氏は「JIA社からの支援により、社会課題解決型ゲーム事業を加速できることを光栄に思う。特に『Focus Pocus』を通じて、能力開発に貢献していきたい」と述べています。
一方、JIAの代表取締役、白岩直人氏も「DEA社との取り組みにより、異業種の視点から新たな社会課題解決が可能になると確信している」とコメントしています。特に、障がいをお持ちの方々の社会参加を促進する新たなサービスの協業に意欲を見せています。
まとめ
この提携は、ゲームを通じた金融業界のあり方を変革し、さらに社会的課題の解決を目指す挑戦の一環です。今後の動向に注目が集まります。