伝統と革新が奏でる胡弓の世界!木場大輔胡弓リサイタル2024開催
日本の伝統楽器である胡弓。その歴史は400年以上にも及び、地歌や文楽、歌舞伎、民謡など、様々な芸能に影響を与えてきました。しかしながら、胡弓を主役とした演奏会は非常に稀です。
この度、胡弓演奏家・木場大輔によるリサイタル『木場大輔胡弓リサイタル2024』が、2024年9月19日(水)に紀尾井小ホールにて開催されます。
本公演では、伝統的な胡弓楽曲から、世界唯一の巨大三味線「豪絃」を使用した最先端のアプローチまで、木場大輔が胡弓の魅力と可能性を余すことなく披露します。
胡弓の魅力を再発見!伝統と革新の融合
胡弓は、中国の擦弦楽器「二胡」と混同されがちですが、全く異なる楽器です。富山県の民謡行事「おわら風の盆」や、文楽・歌舞伎の「阿古屋」などで使われることでも知られています。
江戸時代初期に日本に伝わり、三味線や箏の演奏家によって洗練されてきた胡弓は、その独特な音色と表現力から、多くの音楽家たちに愛されてきました。しかし、三味線や箏の引き立て役に回ることが多く、胡弓のために作られた楽曲は限られていました。そのため、胡弓専門の演奏家はほとんどおらず、その豊かな音楽性が広く知られる機会は少ないのが現状です。
本公演では、木場大輔が、伝統的な胡弓楽曲はもちろん、現代音楽を取り入れた独創的な楽曲も演奏します。胡弓の可能性を最大限に引き出した、これまでにない演奏をお楽しみください。
世界唯一の巨大三味線「豪絃」との共演
「豪絃」は、杵屋佐吉家に伝わる世界唯一の巨大な三味線です。四世杵屋佐吉が、日本音楽における低音部の充実を図るために考案し、1924年に発表されました。近年、現七世杵屋佐吉氏がコントラバス弓で擦る奏法を導入しました。
木場大輔は、昨年のリサイタルで、豪絃を重低音の胡弓として使用した独奏曲を初演しました。本公演では、豪絃を継承する当代杵屋佐吉氏の子息・杵屋浅吉氏との共演が実現。豪絃の原点を見据えつつ、さらなる可能性を探求します。
多彩な共演者たち
本公演には、木場大輔に加え、箏曲家の日原藤花維柯、三味線演奏家の杵屋浅吉、地歌箏曲演奏家の岡村慎太郎、古生田流箏曲・野川流三絃演奏家の菊央雄司など、実力派の演奏家たちが集結します。
それぞれの演奏家たちが、それぞれの持ち味を生かした演奏で、木場大輔の胡弓演奏を盛り上げます。
胡弓の魅力を体感できる貴重な機会
胡弓の魅力をたっぷり味わえる、貴重な機会となる本公演。伝統と革新が融合した、木場大輔の胡弓演奏をぜひ体感してください。