大分マリーンパレス水族館「うみたまご」では、2026年8月1日より、新たに多言語字幕サービスを導入しました。このサービスは、訪日外国人や聴覚に障害のある方々が水族館内のショーをより楽しむために開発されたものです。スタッフの話す日本語の解説がリアルタイムで翻訳され、来場者のスマートフォンに字幕として表示されます。この取り組みは、水族館における情報のアクセシビリティを高める重要な一歩です。
この多言語字幕サービスは、株式会社マリーンパレス、JYAKU株式会社、そして株式会社deserveの三社が共同で開発しました。利用者はアプリをダウンロードすることなく、館内に掲示されているQRコードを利用して言語と観賞したいショーを選ぶだけで、簡単にサービスを利用できます。
具体的には、字幕が日本語、英語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語の5言語で配信されます。このように、多言語での字幕表示を実現することで、不安なくショーを楽しむことができる環境づくりを続けています。
大分県は、観光庁の統計によると、外国人宿泊者数の増加が顕著で、その数は2025年には149万1,590件に達したことが報告されています。特に大分県は九州地方において重要な観光地として認識されており、多言語対応の情報提供は、訪れる外国人にとって非常に必要不可欠です。
本サービスの動機として、外国語に対応するだけでなく、例えば館内で音声が聞き取りにくい来場者にも配慮がなされています。訪問者が音声ガイダンスを聞き取れなかった場合でも、テキストでの情報提供が可能となることで、安心して館内を楽しむことができるのです。
また、災害時には、館内の緊急情報も多言語で配信される予定であり、来場者が安全に避難できるよう配慮されています。QRコードを利用することで、必要な情報をすぐに取得でき、言語や聴覚の障害に関わらず、誰でもストレスなく利用できるシステムが整えられています。
3社がタッグを組んでいるこのプロジェクトでは、水族館のショー運営の専門知識やAI・デジタル活用のノウハウ、映像・音響技術の融合により、来場者が迷わず利用できることを重視しています。
さらに、開発段階から大分の地域密着の知見を活かし、特に観光客が多く訪れる時期や日付の情報を登録する機能も実装されています。これによって、スタッフが運営する際にもスムーズに情報を伝えやすくなり、利用者にとってもより良い体験となることを期待しています。
今後は実証から得られるフィードバックを基に、さらなる改善が進む予定です。これにより、訪れる人々が言語や聴覚の障害に関わらず、快適に楽しめる環境づくりが続けられるでしょう。大分県から全国へ、この取り組みが広がることを期待したいです。水族館の魅力をより多くの方に伝えるため、今回の実証実験が成功することを願っています。