アメリカ大豆会議2025
2025-11-19 15:35:00

東京で盛況に開催されたアメリカ大豆バイヤーズ・アウトルック会議2025

東京でアメリカ大豆の未来を探る会議



2025年11月11日、東京のThe Okura Tokyoで「アメリカ大豆バイヤーズ・アウトルック会議2025」が開催されました。この会議は、アメリカ大豆輸出協会(USSEC)が主催し、日本の大豆需要に関する情報を提供する重要な場となりました。多くの大豆生産者や関係者が参加し、アメリカ大豆の品質や持続可能性についての最新情報が共有されました。

参加者は、大豆の生産者、輸出業者、政府関係者を含む多彩な面々で、約200人もの人々が集まりました。この会議では、2025年産の大豆の作付けや収穫状況、そしてその品質や需要動向について詳しく報告されました。特に生産者からは、持続可能な農業実践が重要であるというメッセージが力強く伝えられました。

生産者が語る持続可能な農業の重要性



ミシシッピー州やオハイオ州の生産者は、土壌の健康を保つために輪作やカバークロップを採用しているとのことです。これらの手法により、彼らは作付けから収穫まで各段階で品質を維持する努力をしています。「自分たちが引き継いだ状態よりも、より良い状態で次世代に引き継ぎたい」と語った彼らの言葉には、農業の未来への深い思いが込められています。

USSECの新任エグゼクティブディレクターのカルロス・サリナス氏は、世界の油糧種子の生産量が増加していることを強調し、その中で大豆の比率が増加していることを伝えました。大豆は食用油や飼料、さらにはバイオディーゼルなど、多方面で利用されています。

大豆市場の最新情報



また、StoneXの上級リスク管理アナリストであるべヴァン・エベレット氏は、大豆の需要調整要因として、気候や関税、肉類の消費動向などの要素が絡み合っていると指摘しました。このような市場の環境を理解することは、大豆産業全体にとって非常に重要です。

ミネソタ大学のセス・ネイブ教授は、大豆の品質に関する情報を提供し、特にたんぱく質や油分が昨年よりも高い水準で維持されていると述べました。オンラインで参加したUSSECのマリア・アドキソン氏も、飼料用の大豆が動物の成長に与える影響の重要性を指摘しました。

マドリード工科大学の教授であるゴンザロ・マテオス氏は、動物栄養学の観点からアメリカ産大豆の強みについて説明し、その品質が高く、飼育に適していると述べました。これは、特に肉質の良さを求める畜産業にとって大きな利点となります。

日本市場へのアメリカ大豆の影響



USSECのウィル・マクネア氏は、Non-GMO大豆の生産状況も紹介し、それらの大豆が日本に向けて供給されていることを強調しました。豆腐や豆乳など、需要の高い日本市場において、アメリカ産の大豆がどれほど重要であるかが浮き彫りとなりました。

最後に、日本植物油協会の片桐薫専務理事は、植物油業界における安定した原材料供給の重要性を語り、アメリカ産大豆の役割に期待を寄せました。今後もUSSECは、サステナビリティに関する発信を続け、持続可能な大豆市場の発展を目指すとしています。

このように、アメリカ大豆バイヤーズ・アウトルック会議は、業界の最新情報や持続可能な農業の実践を共有する場として、今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。


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会社情報

会社名
アメリカ大豆輸出協会
住所
東京都港区虎ノ門1-2-20第3虎の門電気ビル11階
電話番号

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