Ping Chongが贈るドキュメンタリー・シアター『生きづらさを抱える人たちの物語』
ニューヨークを拠点に活躍する演出家、Ping Chong(ピン・チョン)が手掛ける最新作『Undesirable Elements』が、現代の日本社会における「生きづらさ」をテーマに劇場で披露されます。この作品は、社会的、文化的マイノリティーが直面する困難を映し出し、それぞれの体験を観客と共有することを目的としています。
公演概要
今回の『Undesirable Elements』は、過去に数多くの作品を手掛けてきたPing Chongが、これまでに取り上げてきたテーマに新たな視点を加える形で展開されます。これまでの作品では難民や戦争孤児などのテーマがありましたが、今回は特に現代社会の「障害」や「生きづらさ」に焦点を当て、実際に体験のある6人の出演者が自らの言葉でその実情を伝えます。
公募で選ばれたこれらの出演者たちは、統合失調症や聴覚障害、視覚障害、身体障害など、様々な「障害」を抱えています。彼らは自身の経験を基に、見過ごされがちな「生きづらさ」を掬い上げ、観客にその真実をお届けします。これはただの演劇ではなく、観客も共に考え、感じることのできる貴重な体験の場となることでしょう。
開催概要
この公演は東京と大阪にて行われ、観劇後にはアフタートークやアフターセッションも用意されています。日時や場所は以下の通りです:
日時: 2019年1月18日(金)午後7時、19日(土)午後2時・午後7時、20日(日)午後2時
会場: 東京芸術劇場シアターイースト
住所: 東京都豊島区西池袋1-8-1
東京芸術劇場公式サイト
日時: 2019年1月26日(土)午後2時・午後7時、1月27日(日)午後2時
会場: グランフロント大阪 北館4F ナレッジシアター
住所: 大阪府大阪市北区大深町3-1
グランフロント大阪公式サイト
チケットは2018年11月10日から発売されており、一般の価格は前売り2500円、当日3000円、学生は前売り1500円、当日2000円、高校生以下は500円と、非常に手頃です。
前売りはチケットぴあやローソンチケット等で取り扱っています。
Ping Chongの背景
Ping Chongは、演出家や振付家、映像アーティストとして広く知られ、彼の作品は国内外で100を超える実績があります。特に、演劇にメディアを取り入れたパイオニアとして、アフリカでの大虐殺や現代のアメリカにおける多様な経験を描いてきました。その功績により、国際的な賞を数多く受賞しています。
日本財団と多様性の意義
また、今回の公演は日本財団の「DIVERSITY IN THE ARTS」の一環としても位置づけられています。このプロジェクトは、アートを通じて多様性の重要性を伝え、よりインクルーシブな社会を築くことを目指しています。2020年の東京オリンピックに向けて、多くの人々が参加し、意義深い対話を生み出す機会が増えています。
この公演を通して、私たち一人ひとりが「生きづらさ」とは何かを考え、さまざまな立場の人々の声に耳を傾けることが求められています。
ぜひ、この機会にPing Chongが描く新たな物語に触れてみてはいかがでしょうか。