新素材RE Flowers
2022-02-08 10:00:15
廃棄される花を新素材に活用する新技術「RE Flowers」の誕生
廃棄花から生まれた「RE Flowers」とは
日本には、美しい花々が多く存在しています。しかし、その一方で市場に出回ることなく廃棄される花も少なくありません。そんな中、株式会社hananeは新たな取り組み「RE Flowers」を発表しました。このプロジェクトは、規格外の生花を有効利用することで、環境保護とSDGs達成を目指すものです。
チャンスフラワーの意義
hananeでは、「チャンスフラワー」という名称で、茎の長さや太さが不均一な生花を販売しています。この花々は市場に流通しづらいため、一般的には廃棄されてしまいます。ですが、hananeはこれを「可能性」や「偶然の好機」として捉え、皆に花に触れるきっかけを提供しています。1本100円での販売イベント「花つみ」を行い、子どもたちの学びや地域貢献活動にも活用されています。
市場廃棄の現状と問題
生花が販売される過程では、多くの茎や葉が廃棄されています。その量は年間約13,000トンにも達し、多くの美しい資源が失われているのです。そんな無駄をなくし、持続可能な社会を築くために、hananeは規格外の生花に新たな価値を見出しました。この取り組みは「つくる責任、つかう責任」のSDGs目標の実現に寄与しています。
バイオサイエンステクノロジーとの連携
このプロジェクトの鍵となるのが、バイオサイエンステクノロジーとの連携です。こちらの企業は、廃棄物から新たな素材を創出する専門技術を持っており、hananeはそのノウハウを借りることで、花の廃棄物を再加工し、RE Flowersとして生まれ変わらせています。
新素材「RE Flowers」の特徴
RE Flowersは粉砕と成形のプロセスを経て新たに生まれた素材です。粉砕には特許技術を用いた特殊な機械が使われ、花それぞれの特性を最大限に活かして粉末化されます。成形にはボタニカルコンクリートの技術が応用され、生活雑貨やインテリア製品など、さまざまな商品に利用することが可能です。
hananeの店舗展開と循環型社会の促進
hananeでは、全国約70ヶ所の小売店舗でチャンスフラワーを展開し、回収ボックスを設置することで、消費者が自宅で使用した後の花を回収しています。この仕組みにより、一般的にはゴミとなる花材がRE Flowersへと再生されるのです。まずは自社製品から循環型社会の実現を目指し、家庭での花材関連商品の普及に取り組んでいます。
未来を描くhananeとバイオサイエンステクノロジー
hananeは「世界にたくさんの笑顔を咲かせる」という理念のもと、新たな価値を創造し続けます。一方のバイオサイエンステクノロジーは、廃棄有機物を新たな資源として活用することで、持続可能な未来を描いています。両社が手を取り合うことで、環境にも優しく、社会に貢献する新たなプロジェクトが進んでいるのです。
さいごに
「RE Flowers」は、花廃棄の問題に革新をもたらす取り組みです。今後は、より多くの人々がこのプロジェクトに参加し、花の文化と環境保護を同時に実現していくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社hanane
- 住所
- 東京都港区虎ノ門1-12-13
- 電話番号
-
03-6205-4464