新商品発売！介護向けおむつのリニューアルで快適さ向上

新製品の登場とその意義

大王製紙株式会社が展開する「エリエール」は、2024年9月20日に新たにリニューアルされた『アテントＳケア前側吸収おしりさらさらパッド』を発売します。この製品の開発は、産学連携によるもので、スキントラブルを防ぎ、介護現場での使いやすさを向上させることを目的としています。

高齢者の皮膚とスキントラブル

加齢とともに高齢者の皮膚は薄くなり、脆弱性が増します。水分保持の能力も低下するため、外部からの刺激に敏感になりがちです。大王製紙が全国の病院や介護施設で行った調査によると、約22.3%の利用者がスキントラブルに悩まされ、その多くはおしり側に集中していることが分かりました。これにより、スキントラブルが発生した際の交換回数は平均よりも多く、利用者と介護者の両方に負担がかかる結果となっています。

リニューアルされたメリット

リニューアルされた『アテントＳケア前側吸収おしりさらさらパッド』では、尿の吸収部分を前側に集中させることで、おしり側を薄くし、スキントラブルのリスクを軽減しています。この設計により、摩擦が低減され、使用感も向上しました。これにより、介護される側の快適さを高めるだけでなく、介護する側の業務負担も軽減されます。

開発者とのセミナー

また、11月にはこの製品の開発に関わった専門家によるWEBセミナーが実施され、高齢者特有のスキントラブル軽減のための具体的な対策が共有されます。これは特に介護の現場で働く職員にとって、役立つ情報が得られる良い機会です。

商品概要と特長

この『アテントＳケア前側吸収おしりさらさらパッド』は、38枚入りで業務用として設計されています。具体的なサイズは幅28cm、長さ49cmです。製品は、前側の吸収ゾーンが尿を効率的に受け止め、おしり側には尿が流れにくい設計になっております。これにより、介護される方の快適さが大きく向上します。

また、立体ギャザー部分が柔軟化されたことで、摩擦がさらに軽減されており、装着位置を示す「あて方マーク」のデザインも見直されて、使いやすさが格段にアップしました。

経営方針と社会貢献の取り組み

大王グループは「衛生、人生、再生」を掲げ、持続可能な社会の実現に向けた様々な取り組みを行っています。健康寿命を延ばすための商品やサービスの提供を通じて、SDGsの目標にも貢献しています。今後も、介護の快適さ向上を目的とした新しい商品開発に取り組んでいく考えです。

このように、介護向けおむつのリニューアルは、高齢者のスキントラブル発生リスクを低減し、介護現場における負担を軽減するための重要なステップと言えます。これにより、介護を受ける方々の生活品質が向上し、介護従事者にとってもより快適な環境が整うことでしょう。