下水道インフラの土台
2025-11-06 12:30:00

下水道インフラの健全度向上へ、安藤ハザマが専門チームを設立

下水道インフラの健全度向上に向けた安藤ハザマの新たな挑戦



安藤ハザマは、2025年10月より下水道インフラの健全度を向上させるために、新たに専門チームを設置しました。この取り組みは、近年全国各地で深刻化している下水道インフラの老朽化問題への対応として、同社が蓄積した技術や知見を生かすべく展開されるものです。

1. 背景と目的



近年、特に顕著なケースが、2025年1月に埼玉県八潮市で発生した大規模陥没事故です。この事故は、長年使用されてきた下水道管路の腐食によるものでした。国土交通省の調査によると、全国には腐食が進行している管路が多く存在し、その対策が喫緊の課題となっています。調査によれば、全国813kmの優先実施箇所の中で、72kmが最も危険度が高く、早急な対応が求められています。

このような状況を踏まえ、安藤ハザマは、自社の技術を用いて下水道インフラを支える「ソリューション」を提供し、事故の未然防止に向けた具合的な取り組みを始めることを決定したのです。

2. 安藤ハザマの提案するソリューション



安藤ハザマは以下の革新的技術を持ち入れることで、下水道インフラの推進を図っています。

(1) 防菌コンクリート



防菌コンクリートは、特別な防菌剤を加え、腐食を抑制するために設計されています。このコンクリートは、硫化水素など下水道特有の腐食因子に強く、長期間にわたる耐久性を誇ります。日本国内のみならず、海外にも供給実績があり、様々な用途に対応しています。

(2) バイオスマートコンクリート(R)



強アルカリ耐性を持つ微生物を利用したこのコンクリートは、ひび割れを自己治癒させる特性を持っています。この技術により、ひび割れが発生しても、放置することで自然に修復されるため、メンテナンスの手間が軽減されます。

(3) スラスラ工法



下水道施設における補修工法の一つで、専用モルタルを用いてコンクリートにシートを挿入し、耐久性を向上させる技術です。これにより、長期間にわたって高い防食性能が発揮され、安全な下水道管理が実現します。

3. 未来への展望



安藤ハザマは、今後も下水道インフラの健全度向上に向け、さらなる技術開発を進めていく方針です。専門チームの活動を通じて得た成果を基に、より安全で安心な社会インフラの構築に寄与し、持続可能な都市生活を支えます。各地域の下水道管理者への提案を通じて、地域の活性化にも貢献していく予定です。

この一連の取り組みを通じて、安藤ハザマは、その技術を駆使し、インフラの保全と未来の安全を一手に担う存在となることを目指しています。

会社情報

会社名
安藤ハザマ
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