お墓を「問題」から「自分ごと」へ
株式会社おはかんりが主催したワークショップは、参加者が自身とお墓との関係を見つめ直す機会を提供しました。2026年4月から16日まで東京・渋谷ヒカリエで開催された「Deathフェス2026」の一環として行われ、この意義深いイベントに27名が参加しました。
ワークショップの狙い
「お墓」というテーマは、多くの人にとって触れづらく、また大切な話題です。このワークショップでは、参加者が自分自身の喪失感や家族との絆を感じ、育んできた価値観を言語化することが狙いです。代表の長谷部は、自身が経験した父方の墓じまいから生まれたモヤモヤを共有し、参加者との共感を育みました。お墓と供養の意味、時代とともに変容する価値観についての理解を深めるための場を提供しています。
具体的なワークの内容
ワークショップは複数の段階に分かれて進行しました。まずは「わたしのお墓を書き出す」ことで、自身と関わりのあるお墓について考えます。その後、参加者は関連する感情や記憶を整理する作業を経て、最終的には自分とお墓の関係を一言で表現します。以下はその具体的なステップです。
1.
わたしのお墓を書き出す
自身の関わるお墓について思いを巡らせる。
2.
価値観ワードの選択
お墓にまつわる言葉をリストから選ぶ。
3.
記憶と向き合う
思い出を振り返り、書き出す。
4.
感情を整理
その時の感情を言語化する。
5.
ニーズ整理
感情の裏に隠れた大切なことを書き出す。
6.
価値観ワード見直し
自身の関係を短い言葉で表現する。
7.
ネクストアクション決定
3カ月以内に実行したいことを決める。
参加者の声
多くの参加者が、ワークショップを通じて自身の価値観の変化やお墓に対する主体的な関わりを再認識する機会を得たと報告しています。
自身の感情や忘れていた記憶を掘り起こすことができた。
従来の義務的な概念から、命のつながりを尊重する場へと変わった印象。
お墓管理の負担感が軽くなり、自分の気持ちを優先してよいと気づけた。
お墓にまつわる問題は、家族形態の変化や個人主義の広がりと密接に関連しています。おはかんりは、こうした現状に対し、個人が主体的にお墓を考える機会を増やしたいと考えています。
今後の活動
おはかんりは、個人向けにオンライン相談サービス「お墓のモヤモヤ相談」を開始する他、団体向けのワークショップ出張開催も計画しています。また、お墓をテーマにした情報発信やサービス提供を強化し、より身近に感じられるお墓の在り方を模索し続ける意向です。これからの展開にも要注目です。