プラスチックリサイクルの新たな道:株式会社REMAREの挑戦と未来
環境問題が深刻化する現代において、株式会社REMARE(リマーレ)が新しいソリューションを提供しています。この企業は、海洋プラスチックや企業が排出する難処理プラスチックのリサイクルに取り組んでおり、最近、プレシリーズAラウンドでの資金調達を完了しました。その結果、REMAREは累計で約2.1億円の資金を集めることに成功しました。
REMAREの技術の特長
REMAREが特に注力しているのは、複合プラスチックのリサイクルです。複合プラスチックとは、異なる素材や成分から作られるプラスチックのことで、通常のリサイクル方法では適切に処理されにくいのが特徴です。この材料を内装材や建材に再利用する独自の技術を持つREMAREは、企業がこれまで焼却処分していたプラスチックを再利用することにより、CO2の排出量を大幅に削減できます。具体的には、ポリエチレンの焼却に比べて、CO2排出量をおよそ3分の1に抑えることが可能です。
環境への取り組みと背景
日本は2050年までにカーボンニュートラルの達成を目指しており、多くの企業が具体的な温室効果ガス(GHG)削減策を進めています。この中で、環境への積極的な取り組みが消費者や投資家に評価され、企業の競争力向上に寄与しています。しかし、技術的な課題もあり、企業単独ではカーボンニュートラルの目標達成が難しいのが実情です。そのため、REMAREのような企業の専門技術が求められています。
資金調達の目的と今後の展開
今回の資金調達を通じて、REMAREはこれまで蓄積された4000以上のマテリアル成形データを基に、企業のScope 3(サプライチェーンにおけるGHG排出)の対応支援サービスをスタートします。その内容は、製造業から排出される複合プラスチックのマテリアル開発や、リサイクルによるCO2削減効果を明確にすることです。この取り組みは、企業がGHG削減目標を達成するのを手助けします。
投資家の声
REMAREの取り組みに注目が集まる中、投資家からも期待のコメントが寄せられています。Hamee株式会社の代表取締役社長、水島氏は「REMAREのリサイクル技術を通じて、持続可能な社会の実現に寄与する」と述べています。また、株式会社オーツカの大塚氏も「環境負荷低減とともに新たなビジネスチャンスを生み出す」との意気込みを語っています。
会社の将来展望
REMAREの代表取締役CEO、間瀬雅介氏は「成形実績を基にCO2削減効果を最大化する」との意気込みを示しています。将来的には、国外への資材輸出を視野に入れ、エネルギー変換が可能なサプライチェーンの構築も計画しています。
会社概要
- - 会社名:株式会社REMARE(リマーレ)
- - 設立:2021年8月26日
- - 代表者:代表取締役 間瀬 雅介
- - 所在地:三重県鳥羽市鳥羽5-2-14
- - 事業内容:海洋ごみのリサイクルや複合プラスチックを使った内装材の製造など
環境への取り組みは社会全体の持続可能な未来を左右する重要な要素です。REMAREの挑戦とその成果が、今後どのように私たちの生活に影響を及ぼすのか、今後の動きに注目です。
REMAREの公式ウェブサイトはこちら。