ワールドコーポレーションとスカイマティクスが業務提携し建設業界のDX推進を加速

新たな業務提携で建設業界が変わる

2023年に、株式会社ナレルグループの傘下にあるワールドコーポレーションと、ドローン測量技術を持つ株式会社スカイマティクスが戦略的な業務提携を結びました。この提携により、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）を加速し、生産性向上を実現する狙いがあります。

提携の背景と期待される効果

ワールドコーポレーションは幅広い建設分野で技術者を派遣する企業であり、約3,500名以上の専門家が活躍しています。特に、現場におけるDX化や効率化を目指す中で、多様なデジタル技術に対応できる人材の育成には、これまで以上の体制が求められていました。一方のスカイマティクスは、農業から防災まで多岐にわたってサービスを提供し、「くみき」と呼ばれるクラウド型ドローン測量サービスはその中でも代表的な存在です。このシステムを通じて、業界全体における生産性を飛躍的に向上させることが期待されています。

「くみきトレ」による人材育成

この提携の一環として、ワールドコーポレーションはスカイマティクスの提供する「くみきトレ」を通じて、DX人材の育成に力を入れます。このプログラムによって、技術者はドローン測量や点群処理のスキルを習得し、さらには「くみき」を利用した業務において、より高度なデジタルツールを活用できるようになります。これにより、現場の生産性向上と共に、急増する人材不足への対策となることが期待されます。

導入支援と活用支援

もう一つの重要な側面は、既に「くみき」を導入しているお客様への活用支援や、導入を検討している企業へのサポートです。ワールドコーポレーションから派遣されたDX人材が現場での最適な活用方法を実践し、スカイマティクスはこれを後押しする形で利便性を向上させます。両社の連携により、業界内での「くみき」の認知度と利用率が高まり、生産性向上に寄与することが見込まれています。

代表者のコメント

両社の代表者も、提携の意義を強調しました。ナレルグループの柴田専務取締役は、「建設業界の人手不足が深刻化する中で、この提携が生産性向上につながることを強く期待しています」とコメント。一方で、スカイマティクスの渡邉社長は、「両社の強みを活かして、建設現場のDX推進を強化する体制を築いていく」と述べ、今後のさらなる展開に自信をのぞかせました。

未来に向けて

ナレルグループおよびスカイマティクスの取り組みは、単なる業務提携に留まらず、建設業界全体の未来を形作る新しい価値を提供するものとなります。DX化が進む中、今後ますますデジタル技術に精通した人材の育成は急務であり、この連携がその一翼を担うことは間違いありません。さらなる市場の変化に対応し続ける両社から目が離せません。