東栄リーファーラインが統合型通信サービスを導入
東栄リーファーラインは、高品質のマグロ加工を行い、孤立した海域で数ヶ月間操業する船舶において、可信性の高い高速通信の重要性を認識しています。今回、彼らはInmarsatが提供する統合通信接続サービス「NexusWave」を導入しました。このサービスは、乗組員の支援と、データ主導の業務体制を構築するためのものです。
NexusWave導入の背景
同社は、すでに船隊の半数以上でNexusWaveの導入が完了しており、その導入効果も現れ始めています。極限の環境下で、刺身グレードのマグロの品質を維持するためには、高速かつ信頼性の高い通信が不可欠。特に、長期航海中は乗組員の気分をリフレッシュさせる手段として、通信の質が重要です。
新しい通信技術の統合
NexusWaveは、GX Ka-band、LEO衛星、LTE、L-bandなど、複数の通信技術を統合した接続を提供します。これにより、船舶は無制限かつ高速なインターネットアクセスを実現し、船上システムのリアルタイムモニタリングや遠隔トラブルシューティングにも対応可能となっています。
乗組員の一人は「船内でいつでも家族と連絡が取れ、エンターテインメントを楽しむことができるようになった」と語り、その効果を実感しています。長期航海中の心の安定にも寄与しているようです。
業務効率の向上
NexusWaveは、乗組員の士気を向上させるだけでなく、業務の効率化にも貢献します。この通信システムは、リアルタイムモニタリングやクラウドベースの業務アプリケーション、船内の状況診断をビデオで行えることから、トラブルが発生した際には迅速に陸上チームやメーカーと情報を共有することが可能です。これまでの単一のネットワークに依存していた通信から、次世代型の多様な通信環境への進化が見られます。
ITディレクターからのコメント
東栄リーファーラインのITディレクター、飯島忍氏は「海上での高速通信の提供は、当社と船員たちの長年の願いでした。高速通信は、今後の船舶インフラにとって必要不可欠な存在となるでしょう」と述べています。これは、業務のデジタル化に向けた緊急な一歩でもあります。
Inmarsat Maritimeについて
Inmarsatは40年以上にわたって海運業界のデジタル化をサポートしてきた企業で、最近Viasatに買収されました。彼らは、船主や運航者に向けて接続性の確保や業務効率の向上を支援する革新的なソリューションを提供しています。NexusWaveの導入を通じて、今後もさらなる導入事例が期待されます。
詳細は、Inmarsat Maritimeの公式サイトで確認できます。今後もこの新しい通信技術について、さらなる情報を提供していく予定です。