夏休みの特別な体験:AIと共にお菓子作り
夏休み真っ盛りの8月20日、株式会社S-Lab.が主催する特別プログラムが行われました。対象は4年生以上の小学生で、AI(人工知能)とともに彼ら自身のオリジナルお菓子レシピを考案し、そのレシピをもとに実際にお菓子を作るという体験です。このプログラムは、AIの人気の高まりと子どもたちにとってのAI活用能力の重要性に着目して企画されました。
このプログラムでは、約3時間のコンテンツが整えられ、以下のステップで進行されました:
1. AIとは何かの学習
2. AIアプリを使ってオリジナルスイーツレシピを考案
3. 自分で考えたレシピに基づいて食材を購入
4. 実際にお菓子を作成
5. 成果物を保護者にプレゼンテーション
まず最初に、AIについての理解を深めるために、AIレシピアプリ「COOKLAB」を開発したBeatrust株式会社の黄勇太氏に講師をお願いしました。AIの基本的な技術や学習方法について子どもたちにも分かりやすく説明し、AIが正しい回答を出さないこともあるため、自分でも考える力が重要であることを実演を通じて教えてくれました。
面白いことに、このプログラムに参加した生徒の多くは、これまでAIを触ったことがないという子どもたちばかりだったのにも関わらず、講師の助けを借りつつ、自分の作りたいスイーツに関する情報をスムーズに入力し、レシピを構築することができました。
たとえば、ある生徒は「桃のゼリー&ムース」のレシピを考案しましたが、AIが提案したレシピがすべて缶詰の黄桃に関するものでした。それに対し、彼は「生の白桃を使いたい」と提案し、最終的には自分でデコレーションを工夫して、バラのような桃の飾りを施した素敵なスイーツが完成しました。このように、彼自身のアイデアを形にする楽しさを体感していました。
また、別の生徒は食材の購入時に、スーパーマーケットの商品の中からどれを選ぶかに苦戦しました。「お母さんと一緒に買い物に行っていたけど、レジで自分のお金を出したのは初めてで緊張した」との声もあり、初めての経験を通じて自分の成長を実感していました。
後半では、保護者を招いて作ったスイーツのプレゼンテーションを行いました。子どもたちは、テーマや工夫した点、プロセスでの苦労などを発表し、観客から多くの拍手を受けました。
たとえば、「丸ごとすいかゼリー」を考えた生徒は、「スイカを潰すのが大変で時間がかかったが、ブルーベリーを使って種のような見た目にアレンジした」と教えてくれました。
参加の生徒たちは、実際に手を動かしながら学び、AIを利用したことで新たな気づきを得ていきました。
「AIの回答や料理に正解は一つではない」との気づきや、「自分で考えて工夫するのが楽しかった」との意見が多く聞かれ、この探究型学習が子どもたちに与える価値を改めて感じさせられました。
今回のプログラムは、AIにただ頼るのではなく、効果的に活用することで自分たちの可能性を広げることを学ぶ重要な体験となりました。
AIやロボットの活躍がますます進む現代において、今後の子どもたちに求められるのは「考える力」や「創造性」です。株式会社S-Lab.は、今後も科学実験とお菓子作りの融合によって、より良い教育プログラムを提供していくことでしょう。興味のある方は、ぜひ次回のプログラムに参加してみてください!
詳しくは、
S-Lab公式ウェブサイトをご覧ください。