BitTitanが発表した新しいPowerShell SDK
昨日、米国ワシントン州に本社を置くBitTitan社は、同社のデータ移行ソリューション「MigrationWiz」の新たな拡張機能「PowerShell SDK」を発表しました。この機能は、日本やインド、ドイツの大手企業が、大規模なデータ移行プロジェクトに取り組む際の支援を目的としています。
ビジネス環境の変化とデータ移行の必要性
昨今、企業間のM&A活動が盛んに行われており、その際にはITの統合が不可欠です。デロイトの調査によると、専門家の61%が12カ月以内にM&A活動がコロナ前の水準に戻ると予想しています。この背景から、BitTitanは企業向けにデータ移行の需要が急増していることを実感しています。
特に日本市場においては、2020年のBitTitanによるデータ移行収益が前年比で70%も増加しました。アジア太平洋地域全体でも、顧客数や取引件数が増加傾向にあり、今後もこの需要は続く見込みです。
PowerShell SDKの特長
この新しい拡張機能を利用することで、マネージドサービスプロバイダ(MSP)は、大規模な移行プロジェクトの中で、個々のクライアントに合わせたカスタマイズが可能になります。特に、複雑なエンタープライズ規模のプロジェクトにおいて、数千のユーザーのデータ移行を行う上で、この絞り込みが大変役立ちます。
PowerShell SDKでは、以下のような反復的なタスクの自動化やスケジューリング機能が提供されます。
- - 移行の開始・再開
- - 各種報告書の作成
- - ユーザーの移動
- - 失敗した移行の再試行
- - 新規ユーザーの追加
- - ユーザーのOutlookプロファイル設定のスケジュール
こうした自動化機能により、MSPはプロジェクトを迅速かつ効率的に進めることができます。特に、定められた期限内にプロジェクトを完了させる能力は、企業にとって非常に重要です。
導入の期待
KiZANテクノロジーズの専門家、ビル・リージャー氏は、「私たちのプロジェクトは多くの場合、複雑なIT環境とM&Aシナリオに基づいています。PowerShell SDKの拡張機能を使うことで、瞬時に特定のユーザー群を一括で移行できるようになり、プロジェクトの複雑性が大幅に軽減されました」と語っています。
このように、PowerShell SDKはBitTitanのクライアントにとって様々な利点があります。今後、さらに多くの企業がこの機能を活用し、自社のデータ移行作業を効率化することが期待されます。
BitTitanについて
BitTitanは、ITサービス業者向けの自動化されたクラウド技術を提供しています。創業以来、187の国で45,000社以上の企業に対して、データ移行を行ってきました。「MigrationWiz」はその中心的な製品であり、多くの企業がそのサービスを利用しています。会社の詳細については、公式のウェブサイトを訪れてみてください。
この新しいPowerShell SDKが、企業の変革をサポートする重要なツールとなることを期待しています。