Quixotiksが推進する自立支援機器プロジェクト
株式会社Quixotiks、渋谷に本社を構える新興企業は、公益財団法人テクノエイド協会が実施する「自立支援機器を活用する就労支援プロジェクト」において、注目すべき開発プロジェクトが採択されました。このプロジェクトのタイトルは、障がい者の就労を支援するために、生成AIとレノボのスマートグラスを組み合わせたものです。
プロジェクトの目的と内容
「自立支援機器を活用する就労支援プロジェクト」は、厚生労働省からの補助金を受けて実施される重要な助成事業です。このプロジェクトでは、キゾティクスが開発した最新の生成AI「QX Engine」が中心となり、個別に最適化された対話機能と就労支援プランの生成能力を備えています。そして、この能力をレノボのスマートグラス「LEGION Glasses」と組み合わせることで、障がい者がより快適に働ける環境を整えることを目指します。
この新しいアプローチにより、以下のようなメリットが期待されます。
- - 障がい特性に応じて最適化された就労支援の実施
- - 認知の負荷を軽減し、自然なコミュニケーションを促進する「脳にやさしいAI対話」
- - スマートフォンやPCに代わるハンズフリーの情報提示環境の提供
- - 視覚や聴覚サポート、リアルタイム字幕表示など、既存のデバイスでは難しい多様な支援機能の提供
対象となる利用シーン
このプロジェクトの成果物は、様々な活用シーンが考えられます。まず、障がい者の就労を支援する企業向けに、在宅勤務や現場作業の際に役立つハンズフリーの情報参照が可能になります。また、雇用相談やカウンセリングの場面でもAIアドバイザーとして利用されることが期待されます。これらの機能は、障がいのある方々に対してより多様な選択肢を提供し、働きやすさを向上させるでしょう。
スマートフォンとの比較、優位性
スマートフォンは手を使う必要があり、視線を下げて操作するため、会話や作業が中断されがちです。一方で、スマートグラスを使えば、目線を保ったまま情報を確認でき、両手を自由に使うことができます。また、ニューロデザインに基づいたインターフェースを採用することで、情報の過多や操作の負担を軽減することも実現可能です。
今後の取り組み
本プロジェクトでは、実際の現場でモニター評価を行い、得られた課題を洗い出して改善に活かします。その結果は公開し、エビデンスに基づく機器の改良や普及を促進します。さらに、学会への発表や専門誌への寄稿、プレスリリースなどを通じて、この取組みの重要性を社会に広めていく予定です。
企業連携とデモ体験
この取り組みは、レノボ・ジャパン、株式会社ESJコンサルティング、株式会社シーアイ・パートナーズ、株式会社アドバンステージなど、複数の企業との連携によって進められています。そして、2025年9月17日から19日にかけて幕張メッセで行われる「第4回ネプコンジャパン[秋]」では、この技術を実際に体験できるデモが行われる予定です。
デモでは、QuixotiksのAIエンジン「QX Engine」とレノボのスマートグラスによって、ハンズフリーで自然な仮想対話環境を提供し、視覚・聴覚の支援を展開します。この新しい技術が、障がい者の働きやすい環境作りにどのように寄与できるのか、ぜひその目で確かめてみてください。
会社情報
株式会社Quixotiksは2023年10月に設立されたスタートアップで、「こころを動かすAIで、人生を変える」ことをミッションに掲げています。独自に開発したAI「QX Engine」を使用したSaaS開発やAPI提供を通じて、研究開発と社会実装を進めています。これまでも、米国Meta本社で開催された「Global Opensource Innovation Summit」への登壇や、東京都の「新製品・新技術開発助成事業」への採択など、多くの成果を上げてきました。
このプロジェクトによる新しい技術の進展が、多くの人々の生活に革命をもたらすことを期待しています。