新たな彩りのハートの積み木
近年、福祉の観点からも注目されている障害者支援ですが、その中でも特にユニークな取り組みが行われているのが合同会社Boonです。東京都江東区に本社を置くこの会社は、北海道にある指定障害者支援施設「わかふじ寮」との連携で、オリジナルのハートの積み木を製造しています。この取り組みは、障害者の雇用支援を目的としており、製品の販売を通じて社会参加を促進しています。
わかふじ寮の役割
わかふじ寮は、聴覚障害者の職業訓練を目的に設立されており、一般の職場への就職が困難な方々が、木工などの技能を身につけて社会に出ることを支援しています。設立から約70年を経た今も、施設では特注家具や木製品の製作が行われています。使用される木材は、全て北海道産の天然木材で、温かみのある子どもに安全なおもちゃとして仕上げられています。
安全への配慮
ハートの積み木は、特に小さな子どもに配慮して、角を丸く削り、塗料にも舐めても害のないものを使用しています。これにより、子どもたちが安心して遊ぶことができる安全なおもちゃとなっています。
新色への期待
最近、Boonから新たに5色のハートの積み木が加わりました。新色は、Mikan(蜜柑)、Matcha(抹茶)、Ai(藍)、Momiji(紅葉)、Akane(茜)という名の通り、日本文化を象徴する深い色合いが特徴的です。これに対して、従来の淡色の11色とは異なり、濃い色合いであるため、視覚的にも楽しいアクセントになります。
環境への配慮
このプロジェクトの特徴的な部分は、北海道の森林間伐材を活用することで、健全な森林維持にも寄与している点です。持続可能な資源利用の観点からも、非常に意義深い取り組みと言えるでしょう。
販売情報
購入希望の方は、Boonの公式オンラインショップや楽天市場店で販売されています。URLはそれぞれ
こちらと
こちらです。手に取ることで、このおもちゃが職業支援の一環として製作されたことや、日本の木の文化を感じられるでしょう。
Boonの理念と展望
合同会社Boonは、世界中から質の高い玩具を輸入し、特に日本の文化や想いを大切にした商品を提供することを理念としています。その中で、障害者への雇用創出も大切なミッションとして取り組んでいます。代表の草野瑛未里氏は、多くの国々を訪れ、その文化や作り手の思いを直接触れることで、国内未流通の魅力的な商品を選定しています。
今後も、Boonが手がける温もりある商品が広がっていくことが、様々な人々に喜ばれることを期待しています。