鹿島市と太良町、SDGs達成に向けた広葉樹資源解析を開始

佐賀県鹿島市と太良町が2023年9月に設立した「かしたらコンソーシアム」は、地域の持続可能な開発目標（SDGs）を推進するための取り組みとして、多良岳広葉樹資源解析業務を進めています。このプロジェクトは、地域の産業振興と環境保全を両立させることを目指し、NTTビジネスソリューションズと地域創生Coデザイン研究所が支援しています。

鹿島市と太良町は、佐賀県の西南部に位置し、多良岳や経ヶ岳といった1,000メートル級の山々が連なっています。ここでは、市町や森林組合、森林所有者が連携し、高度な多面的機能を持つ森林づくりが進められています。特に、広葉樹を中心にした植林事業を通じて、地域の水源保護や海の環境保全が図られています。これにより、海苔養殖の活性化も目指しています。

今回の取り組みでは、ドローン技術と画像認識AIを駆使して、広葉樹の資源量をデジタル化し、土壌分析を実施します。これにより、植栽エリアの環境影響を把握することが可能となります。

具体的には、ドローンによる広葉樹資源の分析で、資源量の把握を行い、土壌の物質動態も確認します。これらのデータを基に、環境評価を行い、より効果的な森林管理が期待されます。

各機関の役割分担も明確化されています。鹿島・太良広域連携SDGs推進協議会は、プロジェクトの運営と森林フィールドの提供を担当。NTTビジネスソリューションズは、ICTを通じて地域の課題解決に取り組み、地域創生Coデザイン研究所は、具体的な資源解析や土壌分析を行います。

今後、このプロジェクトを通じて得られるデータを分析し、適切な植林や森林管理を行うことで、有明海の環境改善にも寄与することが期待されています。さらに、カーボンニュートラルや生物多様性の保全を実現することで、地域経済の発展と環境保護の調和を図る持続可能な町づくりが進められます。

具体的な進展や成果については、NTTビジネスソリューションズの担当者にお問い合わせいただけます。このプロジェクトが地域の未来にどのような影響を及ぼすのか、関心を持って見守っていきたいところです。