脱炭素社会への一歩
2021-12-20 14:00:02
インドネシアのPertamina社と脱炭素社会を目指した共同プロジェクト開始
インドネシアにおける脱炭素社会の実現を目指す新たな試み
2021年12月、兼松株式会社とその子会社であるデータ・テックがインドネシアの国営石油会社Pertamina Patra Niagaとの共同実証プロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、脱炭素社会の実現へ向けた取り組みの一環として位置づけられています。
プロジェクトの概要
今回のプロジェクトでは、Pertaminaの運送トラックに装着されるインドネシア版セイフティレコーダ(ISR)を通じて、燃費の改善と物流効率の向上を目指しています。ISRは、車両の動きや状態をリアルタイムで監視し、運転の安全性を高めるだけでなく、エネルギーの使用効率を向上させる役割を果たします。装着されるISRは全国のジャカルタ、西ジャワ、中部ジャワ、東ジャワの各地域の車両に広がり、合計130台の車両に取り付けられ、データ収集が行われます。
脱炭素化と物流効率の両立
兼松グループは、SDGsの達成に向けた取り組みの一環として、環境保護や安全性を重視しています。データ・テック製のISRは、過去に国内で事故率を最大50%削減し、燃料消費率の改善にも寄与してきました。この技術をインドネシアの交通事情に適応することで、現地での導入を目指しています。
環境技術の活用
データ・テックの開発した車両挙動解析技術は、車両が抱える危険を評価し、運転の安全性を向上させるための独自のロジックを用いています。これにより、定期的なメンテナンスコストを削減し、環境への負荷を低減しながら運営が可能になります。環境省が推進する「コ・イノベーションによる脱炭素技術創出・普及事業」の一端を担う本プロジェクトは、パートナー国であるインドネシアにおいても持続可能な交通システムの実現を狙っています。
将来の展望
兼松グループは、技術の普及を通じて、環境に優しい交通社会、そして世界全体のCO2排出削減に貢献することを目指しています。技術のさらなる拡販と改良を行うことで、交通事故のない安全な社会を構築し、持続可能な未来の実現を図ります。データ・テックは、GECによって当該プロジェクトの採択を受け、環境に配慮した持続可能な技術の開発を推進しています。
この共同プロジェクトは、インドネシアにおける脱炭素化の重要なステップとなるでしょう。環境問題の解決を目指し、今後も技術革新が続けられることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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兼松株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー
- 電話番号
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