持続可能な物流の新時代
2026年1月から冬季限定でロッテとサッポログループが関東〜東北間でラウンドマッチング輸送を開始する。この取り組みは、両社のニーズが合致した結果生まれたもので、車両の効率的な運用を目指す。
ラウンドマッチング輸送とは?
ラウンドマッチング輸送とは、目的地で貨物を下ろした後、空で回送せずに近隣で適合する貨物を積み込み、出発地方面へ戻る輸送方式である。これにより、往路・復路の両方の車両効率を高めることができ、物流の効率化と環境負荷の低減が実現する。
今回の取り組みでは、ロッテが狭山工場から東北営業倉庫へ製品を輸送する際の復路の空車回送という課題を解決し、サッポログループ物流は冬季の車両稼働率向上を目指す。一方で、サッポログループ物流は、酒類業界における繁忙期と閑散期の需要変動に直面しており、その軽減策も求められていた。
取り組みの具体的内容
具体的には、ロッテの製品(チョコパイやコアラのマーチなど)を運ぶトラックが、復路にサッポロビールの荷物(濃いめのレモンサワーや男梅サワーなどのRTD)を積む形で運行する。この新たな輸送モデルでは、空車で走行する距離を年間約7,600km削減できる見込みだ。
また、グリーン経営に貢献する取り組みとして、CO₂の排出量を年間約5トン削減することが期待されている。これにより、サプライチェーン全体の最適化だけでなく、環境負荷の低減にも寄与するだろう。
成功のカギは協力体制
両社の強力な共同作業があったからこそ、ラウンドマッチング輸送が実現した。特に、ロッテの長年の取引実績と知見を持つ株式会社曙運輸の技術支援が、輸送を可能にした要素として挙げられる。曙運輸は、定温輸送に特化した企業であり、食品物流インフラをしっかり支えている。
今後の展望
ロッテとサッポログループ物流は、今後も協力を強化し、実施期間を延ばすことを計画している。「2024年問題」に代表される社会課題の解決に向けても取り組んでおり、持続可能な物流の実現に向けたさらなる施策に期待が寄せられている。
この新しい物流モデルは、今後のビジネスにおいても重要な役割を果たすだろう。環境への配慮が求められる時代、企業は効率性だけでなく、持続可能性も重視せねばならない。ロッテとサッポロの連携は、その先駆けとなる可能性が高い。