MaaS時代の新しいモビリティの可能性を探るセミナー
2023年8月28日、東京で革新的なモビリティを考えるセミナーが開催され、関西電力、ソニー、そしてドワンゴといった業界のリーダーたちが一堂に会しました。本セミナーでは、単なる移動手段ではなく、楽しさや価値を重視した新しいモビリティサービスが提案されました。
未来のモビリティ:ユーザーの期待
未来の交通手段はただ目的地に到着するためのものではなく、移動そのものが楽しみになることが求められています。このセミナーでは、どのようにしてその期待に応えていくのかということが焦点となりました。特に、社交的な要素やエンターテインメントの側面が重視されています。
ソニーの自動運転車両「SC-1」の紹介
ソニーからは、同社が開発した自動運転車両「New Concept Cart SC-1」が紹介されました。この車両には、Mixed Reality(MR)技術が搭載されており、沖縄では遠隔操作での自動運転実験や、有料サービスの試験運用が実施されています。このように、実用性を兼ね備えた自動運転技術の進化は、国内では初の試みです。
関西電力が描く自動運転型都市モビリティ「iino」
関西電力は、新たに構想中の自動運転機能を持つ都市移動サービス「iino」の詳細を発表しました。このサービスは、速度が5km/hで市街地をゆったり巡回し、乗降が自由にできることを特徴としています。2018年度内には実証実験が行われる予定です。
ドワンゴが考えるコンテンツの力
さらに、ドワンゴからは、先月設立されたVR事業「バーチャルキャスト」の取り組みが紹介され、移動中の空間でどのようにエンターテインメントが提供できるかに焦点が当てられました。コンテンツが移動の価値をどう高めるかなど、興味深い企画が盛りだくさんです。
多様な視点から未来を見つめる
このイベントを通じて、参加者はモビリティの進化に関するさまざまな視点を得ることができました。モビリティサービスの概念、デザイン、車内空間、エンターテインメントなど、多くの要素が今後の移動の価値を形成すると考えられます。
セミナープログラムの詳細
- - 13:30~ 受付開始
- - 14:00~14:10 Welcoming by 井上佳三(LIGARE)
- - 14:10~15:10 嶋田悠介氏(関西電力株式会社)
- - 15:10~16:10 江里口真朗氏(ソニー株式会社)
- - 16:20~17:00 パネルディスカッション
- - 17:10~18:40 ネットワーキングタイム
このセミナーは今後のモビリティにとって非常に意義深いものとなり、参加者同士のネットワーキングを通じても新しいビジネスの可能性が広がる場となりました。
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