マーケター・オブ・ザ・イヤー2024の受賞者と評価基準を解説
2024年9月30日、株式会社日経BPの「日経クロストレンド」が新たな市場を創造し、革新的なビジネスモデルを構築した人々を表彰する「マーケター・オブ・ザ・イヤー2024」の受賞者を発表しました。この受賞制度は、業界内での優れたマーケティング活動を称えることを目的としています。
大賞受賞者とその功績
今回の大賞には、カルチュア・コンビニエンス・クラブの代表取締役社長兼CEOである高橋誉則氏が選ばれました。彼は、SHIBUYA TSUTAYAの全面リニューアルを主導し、同店舗を「推し活の館」として生まれ変わらせました。この改善により、来店者数はリニューアル前の2倍、約4万人に達しました。
優秀賞の受賞者たち
大賞の他にも、複数の優秀賞が発表されました。一部を紹介します。
- - 味の素冷凍食品の勝村敬太氏は、焦げ付くギョーザの問題を解決するため、消費者の声を取り入れて改良品を開発しました。
- - ドン・キホーテの高田眞政樹氏は、公式アプリの評価機能「マジボイス」を導入し、顧客の声を企業活動に反映させました。
- - ビーケージャパンホールディングスの野村一裕氏は「バーガーキングを増やそう」というキャンペーンを通じて大きな話題を呼びました。これは、顧客がバーガーキングの出店場所を提案することで、10万件近い応募を集める結果となりました。
- - 雪印メグミルクのチームは、「さけるチーズ」の再定義に取り組み、前年比で113%の売上成長を実現しました。
地方編の受賞者
地方篇でも注目の受賞者たちが登場しました。中でも、WILLTEXの木村浩氏は、10分で食べ物を温めるバッグを開発し、2024年のCESで受賞を果たしました。また、「佐嘉平川屋」の平川大計氏は、豆腐店の老舗としての事業を拡大し、来店者の体験を重要視した施策を実施しました。
評価基準の刷新
「マーケター・オブ・ザ・イヤー」は、取り扱う商品やサービスが市場に与える影響を慎重に評価することを重視しています。新たな評価基準には、顧客の課題に対する実行力や話題性が追加されました。具体的には、以下の5つの基準が導入されました。
1.
志: 企業の理念や志を示す活動か。
2.
挑戦: 持続的な変革をもたらす期待があるか。
3.
便益: 顧客にどれだけの価値を提供できたか。
4.
実行: 顧客の課題解決に向けた実行力と工夫。
5.
話題性: 価値を提供できたか、驚きを与えたか。
今後の展開
受賞者に関する詳細な取材記事は、2024年9月30日から日経クロストレンドのWebサイトで掲載される予定です。また、受賞者や審査員を招いたイベントも行われる予定で、そこでのディスカッションは新たなマーケティング戦略に触れる貴重な機会になりそうです。
このように、年々進化するマーケティングの世界。マーケター・オブ・ザ・イヤーの受賞者たちの活動を通じて、今後のビジネスシーンにも期待が高まります。