名前への愛着と夫婦別姓に関する意識調査、6割以上がポジティブと回答

名前への愛着と夫婦別姓に関する意識調査

最近の調査によると、自身の名前に愛着を感じる人が多く存在することが明らかになりました。この調査は、株式会社クロス・マーケティングによって実施され、全国の20歳から69歳の男女を対象に行われました。その結果、63.2%の人々が「自分の名前に愛着を感じている」と回答し、名前に対する感情が様々であることが分かりました。

調査の背景

名前は個人のアイデンティティに深く関わるものであり、近年では夫婦別姓に関する議論が盛んになっています。この調査は、名前への愛着の理由や名付けに対する意識、そして配偶者やパートナーの呼び方、さらに夫婦別姓についての意見を探ることを目的としています。

名前への愛着の理由

調査の結果、自分の名前に愛着を感じる理由としては、「親が名付けたから」「名前の由来やエピソードがある」「珍しい名前である」といった回答が多数を占めました。一方、愛着を感じない理由には「好みではない」「ありふれた名前だから」「古い名前である」「読みづらい」といった意見がありました。これらの結果から、名前は個人のアイデンティティだけでなく、名付けの背景や親の思いとも深く結びついていることがうかがえます。

個性的な名前に対する見解

さらに、20%以上の回答者が「当て字や初見では読むのが難しい名前が増えたと思う」「キラキラネームの子供が多くなったと感じる」「個性的な名前は時にいじめの原因になりうる」といったネガティブな意見を表明しました。この結果は、特に年齢層が高くなるにつれて、個性的な名前に対する偏見が強くなる傾向があることを示しています。

パートナーの呼び方

調査では、配偶者やパートナーの呼び方についても聴取しました。最も多いのは「名前にちゃん、くん、さんをつける」という回答で28.0%に達しています。次点には「名前のみで呼ぶ」という回答が25.4%でした。世代による違いも見受けられ、20代の多くは「名前のみ」での呼び方を好む一方、60代になると「お母さん」「お父さん」「ママ」「パパ」といった呼称が増える傾向が見られました。

夫婦別姓に対する意見

夫婦別姓に関しては、「自分も含めて誰でも別姓を選べる制度にすべきだ」との意見が19.5%、また「自分は同姓を選ぶが、希望する人には別姓を認めても良い」と考える許容派が30.8%に達し、半数以上が夫婦別姓にポジティブな意見を持っています。反対派は13.1%と少数にとどまります。この結果から、男女間でも女性の方が夫婦別姓に対して賛成・許容する意見が多いことが示されました。