武蔵野大学とウォンテッドリー、起業家精神育成に向けた協力体制を確立
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(以下、武蔵野EMC)は、2021年に国内初のアントレプレナーシップ教育の場としてスタートしました。この度、ウォンテッドリー株式会社との間で「アントレプレナーシップ教育に関する協定」を結び、2025年4月29日から2026年3月31日までの期間、双方が相互に協力して学生の育成に取り組むことを決定しました。
協力的な取り組みの背景
この協定の主な目的は、起業家精神を持つ人材の育成です。アントレプレナーシップとは、失敗を恐れず新たな価値を創造する力を指し、これを身につけた学生が多くビジネスの現場で活躍することが期待されています。武蔵野EMCでは、学生にビジネスを学ぶ機会を提供し、インターンシッププログラムへの参加を推奨しており、一定の基準を満たせば単位認定も行っています。
同時に、ウォンテッドリー株式会社は「シゴトでココロオドル」を理念に掲げ、人々が自らのキャリアにおいてやりがいを見出せるような環境を提供しています。この理念が、今回の連携に特に魅力的な要素となっているのです。
具体的な取り組み
今後の取り組みとして、協力契約に基づく第1弾イベントが、2025年5月30日に実施される予定です。このイベントでは、ウォンテッドリーのスタッフが武蔵野EMCの学生に対し、「Wantedly」でのプロフィール作成に関する基本講座を行うほか、自己分析に関するワークショップも予定しています。
さらに、2025年6月6日には、長期インターンシップのマッチングイベントも開催されます。このイベントは、企業が自身の紹介を行い、学生との交流を深める機会となります。興味を持った企業と学生が「Wantedly」を経由して本格的な面談や選考を行うことで、インターンの実施が正式に決まる流れが構築されています。
協定の重要性
この連携協定を締結した背景には、学生が社会での活躍に向けて必要なノウハウを学ぶ機会を提供するという双方の強い意図があります。例えば、自己アピール技術に関するノウハウの提供や、卒業後のキャリア形成に役立つイベントの開催意義は大きいと言えるでしょう。
武蔵野EMCの学部長である伊藤羊一氏は、「この連携は『共感でつながる挑戦の場』を実現する一歩だ」とし、ウォンテッドリーの使命感に賛同する姿勢を示しています。一方、ウォンテッドリーのパブリックアフェアーズを担当する村岡健太氏も、長期インターンシップを通じてキャリア形成が進むことが重要だと述べています。
さらに広がる教育の可能性
このように、武蔵野大学とウォンテッドリーの連携は、単なる教育機関と企業の協力を超え、未来のビジネスリーダーを育成する新たなモデルとなることが期待されています。両者が協力し合うことで、学生たちは自己成長の機会を得るだけでなく、社会に出る前に具体的なビジネス経験を積むことができるのです。
この取り組みが成功すれば、起業家精神を育む教育が日本全体に波及し、より良い社会の構築につながることでしょう。