国産スマートリング「SOXAI」が20億円超の資金調達を成功させた理由

国産スマートリング「SOXAI」が資金調達を実施

国産の健康管理用スマートリング「SOXAI RING」を自社開発している株式会社SOXAI（本社：横浜市中区）は、次世代金融サービスを提供するSiiibo証券株式会社の社債発行プラットフォームを活用し、少人数私募社債を発行したと発表しました。この取り組みによって、SOXAIの累計資金調達額は20億円超えに達しました。

SOXAI RINGの特長と背景

SOXAIのビジョンは「ヘルスケアをライフスタイルに」というもので、人々が日常的に健康を管理できるようにすることを目指しています。SOXAI RINGは、バイタルデータを正確かつ連続的に取得できる優れたウェアラブルデバイスです。デザイン性を兼ね備えつつ、様々な健康指標を測定し、生活の質（QoL）の向上に貢献しています。

2022年10月にサービスを開始して以来、国内市場でのシェアは1位を維持しています。しかし、近年は競合が増加しているため、さらに競争力を高めるための資金調達が急務となりました。今回の資金使途は、事業の運転資金や製品開発、マーケティングへの先行投資を予定しています。

Siiibo証券の役割

本社が東京都にあるSiiibo証券は、さまざまな業種に対して社債発行の手段を提供市場に新しい投資機会を創出しています。この社債発行は、ウェアラブルデバイス業界への初の取り組みとなります。Siiibo証券の代表、CEOの小村和輝氏は、この社債発行を通じて多くの投資家がSOXAIの製品とその市場展望に期待していると語っています。

特に、SOXAIが手掛けるスマートリングは、技術力の高さと市場の新たなアプローチとして注目されています。小村氏は、これによりSOXAIと投資家を結ぶ重要な機会が生まれたと強調しています。

SOXAIの展望と今後の挑戦

取締役副社長のCFO、光頼篤樹氏は、今回の資金調達が持続的成長に向けた重要な一歩であると述べました。これまでエクイティ中心の資金調達を続けてきたが、今後は社債を活用することで資金調達手段を多角化し、コストの最適化を図る方針です。

この社債発行は、一般消費者も巻き込む形で資金調達を行う新しいモデルとなり、SOXAIが健康管理を通じてより多くの人々と関わりを持つための基盤を築くものとしています。光頼氏は、「ヘルスケアをライフスタイルにというビジョンを実現するため、引き続き挑戦し続ける」との意気込みを表明しました。

SOXAI RINGの技術と機能

SOXAI RINGは、ユーザーが日常的に健康状態を分析できるように設計されています。光学バイタルセンサー、温度センサー、加速度センサーなどの最先端技術を搭載し、睡眠や体調、運動などのデータをスコア化します。これにより、生活の質を上げるための具体的なアドバイスがAIを通じて提供されます。

このようにして、SOXAI RINGはただの健康測定ツールではなく、利用者の生活全般をサポートする存在へと進化しています。