2024年9月29日、日本科学未来館で行われた社会起業家イベント『MED Japan 2024』では、21世紀アカデメイアの田坂広志学長とサイボウズ株式会社の青野慶久代表取締役が対談を行い、AI革命の影響を受ける社会の変革について深く掘り下げました。
このイベントにおいて、田坂学長は「AI革命の時代に社会を変える力とは何か?」というテーマを提言しました。AIの進化は、私たちが求める人材の特性を根底から変えているにもかかわらず、多くの人々はその変化に気づいていないだろうと語りました。
対談の中で確認されたのは、AI革命によって、「原体験」や「逆境観」、「目に見えない経済を動かす力」が必要とされるということです。特に、マネジメント層には「コーチング力」や「カウンセリング力」、「エゴ・マネジメント力」が不可欠だと強調されました。
社会を変える力
田坂学長は、良き社会を実現するためには以下の要素が重要であると述べました。
- - 原体験を持つこと:自分自身の経験が、判断や行動に影響を与える。大切な社会の一員として、どのように行動すべきかを理解するためにも必要です。
- - 逆境観を定めること:困難な状況をどう乗り越えるかの視点を持つことが、未来への道筋を示す。
- - 目に見えない経済を動かす力:デジタル化が進む中で、表面上のデータや数字だけでなく、裏にある価値や人々の心を意識することが大切です。
マネジメントの役割の変化
AI革命の影響で、マネジメントの役割は大きく変わり始めています。学長の言葉を借りると、「もはや管理だけが求められる時代ではない」ということです。今後、マネジメント層に必要なのは、部下の成長を助けるためのスキルです。
- - コーチング力:部下を導き、そのポテンシャルを引き出すためのスキル。
- - カウンセリング力:メンタルヘルスを考え、部下の心の状態を理解し支える能力。
- - エゴ・マネジメント力:利己心や個人の欲望を適切に評価し、組織の中での調和を図る力が必要とされます。
このように、対談はこれからの社会に求められる新しいマネジメントの概念を導くものでした。参加者たち全員が、AIと社会構造の変化に敏感であることがいかに重要であるかを再認識する機会となったのです。
学生たちの発表
また、このイベントでは、多文化教育の普及を目指す学生たちも登壇し、自らの経験を基にしたプレゼンテーションを行いました。アートを通じた社会貢献や、日本文化の発信に関する内容は、多くの賞賛を集めました。彼らが未来の社会を豊かにするためにどのような努力をしているかは、今後も注目が必要です。
この対談動画は、以下のリンクから視聴できます。興味のある方は是非ご覧ください。 https://youtu.be/2UUdYHAQDOQ
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