NTTデータグループの気象会社である株式会社ハレックスと、地理空間情報のスペシャリスト集団である株式会社東京地図研究社は、2024年6月14日に売買契約を締結し、新たな提携を開始しました。
この提携により、ハレックスが持つ豊富な気象データの活用ノウハウと、東京地図研究社のGISデータ加工分析・可視化技術が融合します。これにより、気象予測データやAPIの活用など、幅広い分野での展開を見据え、GISソリューション分野においてより高い付加価値を提供する商品やサービスの開発を目指します。
気象データは、防災、インフラ、メディア、観光、農林業など、様々な分野でその重要性が認識されており、課題解決だけでなく、ビジネスにおける新たな価値創造にも活用されています。一方で、GISの世界では、活用分野が急速に拡大し、新しいソフトウェアやサービス、多様なデータが利用されるようになりました。
今回の提携では、ハレックスが保有する過去12年分の1キロメッシュの気象データを、東京地図研究社がGISソリューション向けに加工することで、新たなサービスを提供します。これにより、ハレックスは「気象」と「IT」の融合によるより安全で豊かな生活の実現を目指し、東京地図研究社は「地図・地理情報の可能性を柔軟かつ大胆に追求」というビジョンを実現します。
ハレックスのビジネスソリューション事業部事業部長である馬目常善氏は、「東京地図研究社との業務提携により、地理空間情報と気象情報の融合をより身近なものにすることができます。これにより、今までにない革新的なソリューションを多様なビジネスシーンに提供できるようになります。私たちの技術が、社会の様々な課題に対する有効な解決策として貢献し、新しい価値を創出することを楽しみにしています。」と述べています。
東京地図研究社の執行役員である竹下健一氏は、「GISを活用することで、様々な分野のデータを地理空間上で結びつけ、答えを導き出すことができます。当社では地理空間情報の可能性を最大限に引き出し、お客様の課題解決に貢献すべく、GISの活用を進めています。ハレックスとの業務提携により、当社で取り扱う地理空間情報の中に「気象」データが加わり、新たな創造が可能になると確信しています。地理空間情報のスペシャリストとして、さらなる挑戦を続けます。」と語っています。
両社の強みを活かしたこの提携により、GISソリューション分野は大きく発展し、様々な分野に革新をもたらすことが期待されます。