マレーシアで貴金属回収
2024-09-11 14:51:25

田中貴金属工業がマレーシアで貴金属回収技術を導入し新たな展開へ

田中貴金属工業、マレーシアのMEPと提携



田中貴金属工業株式会社(以下、田中貴金属工業)は、マレーシアのMEP Enviro Technology Sdn Bhd(MEPSB)との間で、貴金属回収技術に関する新たな援助契約を締結したことを発表しました。これは、マレーシアにおける電子機器や半導体製造の地盤を強化する重要な一歩となります。

目立つ成長を続けるエレクトロニクス産業



マレーシアのペナン州では、過去50年間にわたり、多国籍企業が続々と進出し、エレクトロニクス産業が急成長を遂げています。現在、300社以上の企業がこの地域でエレクトロニクス製品の製造を行い、さらなる成長が期待されています。

特に2024年5月、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相によって国家半導体戦略(NSS)が発表される予定であり、これは国内の半導体産業の高度化を図るものです。このような背景の中で、田中貴金属工業はリサイクル技術を提供し、持続可能な資源利用を推進します。

新回収工場の設立と運用



MEPSBは、ペナン州のブキット・ミニャック工業団地に新たな貴金属回収工場を建設し、2023年8月8日に落成式を迎えました。この工場では、田中貴金属工業が持つE-wasteからの貴金属リサイクル技術が導入されます。

具体的には、MEPSBが国内での廃棄物の収集及び貴金属の前処理を行い、その後、濃縮された貴金属を日本で高純度に精製する流通システムが築かれます。これにより、廃棄物のリサイクル率を大幅に向上させ、環境に優しい運営が実現します。

持続可能な未来を見据えて



田中貴金属工業の取締役常務執行役員、道前彰彦氏は、「MEPSBとの連携を通じて、マレーシア国内での貴金属リサイクル事業を加速させていく」と述べています。また、2025年4月から施行されるバーゼル条約改定により、各国でリサイクル体制の強化が求められる中、同社も積極的に対応していく意向を示しました。

グローバルなリサイクル展開



田中貴金属工業は今後も、貴金属リサイクルのグローバルな展開に取り組んでいく予定です。マレーシアでの新たな貴金属リサイクルスキームの構築は、アジア市場における同社の活動の一環であり、同時に他の地域へとその成功モデルを波及させることが期待されています。

この新しい取り組みを通じて、田中貴金属工業は持続可能な社会の構築への貢献を続け、未来の貴金属リサイクル市場においても重要な役割を果たすことを目指しています。


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会社情報

会社名
TANAKAホールディングス株式会社
住所
東京都中央区日本橋茅場町2-6-6
電話番号

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