新作厨子「時跡」
2025-07-18 11:49:53

漆工芸の魅力を感じる新作厨子「時跡」の誕生

新たな漆工芸の世界へ



漆工芸とは何か?
日本の伝統文化の中でも特に奥深いものが漆工芸です。漆は古くから器や家具に用いられ、その特有の艶と深みのある色合いが魅力とされています。今回、アルテマイスター株式会社は木漆工芸家・十時啓悦氏からの直接指導を受けて新たな厨子「時跡(じせき)」を発表しました。

新作厨子「時跡」の誕生
この新作厨子は、卓上サイズでありながら、名前の通り“時が刻み込んだ跡”を象徴しています。扉の装飾には特に力が入れられ、三つのバリエーションが用意されています。それぞれのデザインの背後には、十時氏の技法がしっかりと根付いており、漆の深い味わいを感じられる仕上がりが魅力です。

時跡シリーズのデザイン


  • - 時跡 錆(さび): この厨子は砥の粉の色を最大限に生かし、独特な錆漆仕上げが施されています。荒々しさと美しさが共存するデザインです。
  • - 時跡 黒: 樹皮や水面のような模様が施されており、落ち着いた艶感のある黒が特徴です。高級感溢れる仕上がりで、どんな空間にも溶け込みます。
  • - 時跡 朱: シンプルな櫛目模様に「十時の朱」と名付けられた特徴的な明るい朱色を使用しています。この色合いは、視覚的なインパクトを与えます。

十時啓悦氏の背景
十時啓悦氏は、武蔵野美術大学の名誉教授であり、日本文化財漆協会の参事でもある漆工芸の巨匠です。彼の作品は、木地作りから漆塗りまで一貫して自身の手で行われており、その表現の幅広さと深さには定評があります。今回の新作厨子においても、彼から受け継いだ技術が色濃く反映されています。

伝統と現代の融合


今回の厨子の開発は、入社7年目の若手デザイナーが中心となり、十時氏の指導のもと行われました。品質と美しさを兼ね備えるために、独自の漆の配合や質感の研究が進められました。また、職人の手仕事が息づく仕上がりが一つひとつに施されており、見る者に温かみを与えます。このプロセスは、ただ美しい作品を生み出すだけでなく、技術の継承にも大きな意義を持つものです。

荘厳な装飾
扉の装飾には、異なる箔を用いた背板が施されています。「時跡 錆」には深みのある金箔が使用され、「時跡 黒」と「時跡 朱」にはプラチナ箔が選ばれています。このような繊細な箔使いが、厨子の荘厳な印象を一層引き立てています。

長く愛用できる設計


厨子には取り出し可能な台座がついており、使う人にとって便利で長く愛用できるようデザインされています。日常的にお手入れができるよう配慮されており、職人のこだわりが各所に反映されています。

取り扱いについて
新作厨子「時跡」は、東京・銀座の直営店舗「厨子屋」でのみ展示販売されています。ぜひ実際に一度足を運び、その美しさを体感してみてください。また、同店では十時啓悦氏の企画展も開催されており、魅力的な作品が一堂に会する機会となっています。

開催情報
  • - 企画展: 十時 啓悦「祈りのかたち2025」
  • - 期間: 2025年6月28日〜8月18日
  • - 場所: 厨子屋 銀座本店B1ギャラリー
  • - 入場無料

この新しい厨子「時跡」が、古の技術と現代の感性を融合させた素晴らしい作品であることをぜひ見に来てください。


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会社情報

会社名
株式会社 保志
住所
福島県会津若松市門田町一ノ堰村東40
電話番号
0242-27-4380

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