世界に広がる自然体験
2024-12-05 11:51:52

自然体験型宿泊施設「Earthship」が持続可能な観光を推進

Earthship - 自然体験型宿泊施設が目指す未来



2024年11月に設立されたEarthshipは、国立公園内で自然と触れ合う宿泊体験を提供する新たな観光モデルを構築しています。東京都渋谷区に本社を置くこの企業は、最近シンガポールや英国、米国のエンジェル投資家からの支援を受け、プレシードラウンドでの資金調達を完了しました。この資金を活用して、秩父多摩甲斐国立公園に初のフラッグシップ拠点を設立する計画です。この拠点は、自然環境を保護しながら地域社会を活性化することを目的としています。

資金調達の背景



日本は約68%が森林に覆われ、70%が山地という豊かな自然資源を有しています。この環境はエコツーリズムを求める旅行者には理想的なスポットですが、厳しい開発規制により、大規模なリゾート開発が難しい状況にあります。このため、多くの観光資源が活かされず、日本の持続的な観光市場において大きな機会損失が生じています。

一方で、近年の観光需要は都市部から地方へと移行し、特にミレニアル世代やZ世代は自然、文化、サステナビリティの融合した経験を求めています。世界の他の場所では、トレーラーハウスを利用したオルタナティブ・ホスピタリティ市場が急成長していますが、日本では明確なリーダーが存在しません。そのため、Earthshipはこの市場で日本のブランドリーダーとしての地位を確立し、アジア全体への展開を目指しています。

資金の使い道



今回の資金調達では、以下の目的での使用が計画されています。

  • - 秩父多摩甲斐国立公園内の土地取得
  • - トレーラーハウスの建設

具体的には「J-KISS(Japan Keep It Simple Security)」スキームを通じて、日本国内外のエンジェル投資家からの資金を受け入れます。

地域との共生を目指すアプローチ



Earthshipのビジネスモデルは、地域コミュニティと協力する形で成り立っています。土地取得を地主や地域のビジネスオーナーから行い、利益を分配するモデルを採用。この仕組みは、運営の効率性を高め、地域の資源を最大限活用することを目的としています。エコツーリズムの運営は、地元の企業にマネジメントを委託し、地域経済の活性化にも寄与します。

今後の展開



Earthshipは2025年からの拡大計画を発表しています。最初の農地拠点は、都市部からのアクセスが良好な秩父多摩甲斐国立公園に設立され、以降は日光国立公園や屋久島国立公園など、さまざまな地域に進出する計画があります。これにより、旅行者に美しい自然景観と文化的・歴史的な価値を同時に楽しむ新たな体験を提供します。

2028年には、韓国やタイなどのアジア市場への展開を図り、最終的には、日本国内の全国立公園において自然体験を提供するホスピタリティブランドとしての地位を確立することが目標です。

多くの投資家からの期待が寄せられる中、Earthshipの挑戦は、持続可能な観光の新たなスタンダードを築くものであり、自然と地域をつなぐ未来を描いています。


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会社情報

会社名
Earthship株式会社
住所
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F-C
電話番号

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