西日本旅客鉄道株式会社が発行する交通系ICカード『ICOCA』が、2025年の日本ネーミング大賞において優秀賞を受賞しました。この喜ばしい知らせは、これまでに22年間、多くの人々に愛されてきたICOCAのネーミングに対する評価の証でもあります。
この受賞にあたり、審査委員長である爆笑問題の太田光さんは、『イコか!』という言葉の響きに、大阪らしい親しみやすさがあるとコメント。『単なる『いけますよ』のメッセージではなく、『みんなで行こう』と呼びかけているような暖かさが感じられるネーミングだ』と評価しました。さらに、日本ネーミング協会の会長である黒川伊保子さんも、デザインにおけるICの文字の目立たせ方が、ICカードであることを強調していると評価しました。このやり取りからは、ICOCAのネーミングに対する新たな視点が生まれ、会場内には笑いが起きる一幕もありました。
表彰式では、JR西日本のデジタルソリューション本部で次長を務める内田修二さんが「イコちゃん」の被り物にオリジナルのICOCA Tシャツを着用し、明るい雰囲気を演出しました。内田さんは受賞について『今さらの受賞だと思いましたが(笑)、20年以上経っても評価されることに喜びを感じています』と語り、ICOCAの持つ『みんなで行こう』というメッセージの重要性を再確認しました。さらに、ICOCAマスコットキャラクター『イコちゃん』の愛される存在を強調し、コード決済サービス『Wesmo!』との連携強化に言及しました。
浅成康弘氏は、ICOCAが22年間にわたり利用されてきたことに誇りを持ちつつ、関西だけでなく全国での利用が広がっている点を喜びました。ICカードとしての機能が進化し、現在ではモバイル利用も増え、チャージによるポイント制度も導入されています。このことで、交通利用に加えて日常の買い物でもICOCAが利用されるようになっています。
日本ネーミング大賞は、ネーミングの重要性を広め、生活文化を豊かにすることを目的にしたアワードです。高い評価を受けたICOCAのネーミングは、短い名前でも多くの要素を含み、関西特有の親しみやすさを表現していると評されました。また、関西弁の『行こか?』という表現も、全国での使用を促進するポイントとなっています。今回の受賞を契機に、ICOCAをより多くの人に知ってもらい、利用者が増えることを期待しています。ICOCAは日本全国で利用可能で、様々なシーンでの活用が進むことでしょう。