ミヨシ油脂の研究成果
2025-06-25 10:44:06

ミヨシ油脂、広大と北大と共に画期的な研究成果を報告

ミヨシ油脂、革新的なオレオゲル技術を発表



ミヨシ油脂株式会社は、広島大学と北海道大学との共同研究による画期的な成果を報告しました。特に、植物油をわずか0.5%の濃度で固める「脂質ウィスカー結晶」という単結晶を特定することに成功しました。この結晶が、オレオゲルという新しい食品素材の安定性と強度を格段に向上させる可能性があるとして注目を集めています。

研究の重要性



食品業界では、持続可能な食料供給が求められています。特に、人口増加に伴い、油脂が重要な役割を果たしています。多くの植物性代替肉は、脂肪成分の閉じ込めに課題を抱えており、その改善が急務とされています。ミヨシ油脂の今回の研究は、油脂を効果的にゲル化する新しい手法として期待されません。

脂質ウィスカー結晶の特定



研究者たちは、植物性油脂をゲル化した際に形成される細長い繊維状の結晶を「脂質ウィスカー結晶」と命名しました。これは、長い間材料科学の分野で知られている「ウィスカー結晶」として知られる単結晶であり、非常に高い強度を有しています。また、脂質ウィスカー結晶は、通常の油滴が植物性タンパク質のネットワークに適切に閉じ込められないという課題を解決する手助けをすることができるとされています。

オレオゲルとは?



オレオゲルは、少量の植物性ワックスを使用して、液体油を安定して保持する構造を持つ油のゲルのことです。この新たな技術により、ミヨシ油脂は低濃度でも高い機械的特性と安定性を持つオレオゲルを作成することに成功しました。具体的には、わずか0.5 wt%のトリアシルグリセロールを添加することで、オレオゲルが形成され、4ヶ月間にわたり油漏れを防ぐことが実証されました。

研究の進展と成果を生かす展望



今後、脂質ウィスカー結晶に基づくオレオゲルが、植物性代替肉市場に革命をもたらす可能性があります。この技術を利用することで、風味や口どけを向上させ、よりおいしい植物性代替肉の開発が期待されています。ミヨシ油脂は、この成果を食品産業に留まらず、さまざまな分野での応用を目指しています。

今後の展開



今回の研究成果により、ミヨシ油脂は植物性食品という新たな領域で革新を続けていく予定です。具体的には、脂質ウィスカー結晶を基にしたオレオゲルを使用し、従来の技術に比べ高機能な食品開発を進めることが目標です。これにより、持続的な食料供給の確保に寄与することが期待されます。

論文の詳細



研究成果は、2025年5月13日に『Food Research International』に掲載される予定です。著者には、広島大学の研究者たちが名を連ねています。この論文の公開によって、多くの研究者や企業に新たな知見が提供されることが期待されます。

まとめ



ミヨシ油脂の研究成果は、植物性食品の未来において画期的な進展を意味します。環境に配慮した持続可能な食品の提供が求められる中で、今後もこのような技術が多くの人々の食生活を豊かにすることに寄与することでしょう。


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会社情報

会社名
ミヨシ油脂株式会社
住所
東京都墨田区太平4-1-3オリナスタワー13階
電話番号
03-3603-1111

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