グリーン水素の未来を切り開く巴商会の取り組み
環境問題が深刻化する中、再生可能エネルギーの活用は急務となっています。特に、水素エネルギーはカーボンニュートラルの実現に向けた重要な鍵とされています。巴商会は、これを実現するために、グリーン水素の普及に取り組んでおり、その先進的な技術とビジョンは注目を集めています。
プロジェクトの背景
2016年9月、巴商会は山梨県と東レ、東京電力ホールディングス、東光高岳の4社と共に「CO2フリーの水素社会構築を目指したP2Gシステム技術開発」の実証事業を開始しました。このプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けながら進められています。これにより、山梨県の水素エネルギーの製造・貯蔵拠点を設け、高圧水素ガスの製造設備も導入。2022年からは、分散型水素出荷のための水素品質の確認・維持に関する共同研究にも参画しています。
やまなしハイドロジェンカンパニー(YHC)設立
実証事業の終了後、山梨県は東京電力ホールディングス株式会社と東レ株式会社と共に、P2Gシステム専門会社のやまなしハイドロジェンカンパニー(YHC)を設立。これにより、地域の水素エネルギーの製造を推進し、グリーン水素の流通を活性化させる取り組みを進めています。巴商会は2023年3月から、国内初となるグリーン水素の卸供給を開始し、その開発成果を広く業界に提供しています。
第19回 FCEXPOでの展示
巴商会は、東京ビッグサイトで開催される第19回FCEXPO【春】にて、グリーン水素の普及に向けた取り組みを展示します。この展示会では、6年以上にわたる実証成果や設立した水素ステーションの展開について紹介し、グリーン水素エネルギーの価値を広める機会となるでしょう。
イベント概要
- - イベント名: 第19回FCEXPO【春】
- - 開催期間: 2023年3月15日(水) - 3月17日(金)
- - 開催場所: 東京国際展示場(東京ビッグサイト)
- - イベントHP: こちら
グリーン水素の環境価値
再生可能エネルギーから得られる水素を「グリーン水素」と呼びます。グリーン水素の製造プロセスは温室効果ガスを排出せず、2050年カーボンニュートラルを視野に入れた持続可能なエネルギー源として期待されています。また、地域の再生可能エネルギーと再エネ資源国のエネルギーをバランスよく活用し、グリーン水素の流通網を構築することが可能です。
YHCは、製造するグリーン水素が持つ環境価値を確かめ「グリーン水素証書」を発行し、全国最大の水素サプライチェーンを確立しています。このようにして、水素社会の持続と発展を支える活動を続けています。
環境に配慮したエネルギー供給
YHCが製造するグリーン水素は、100%自然エネルギーを利用して作られています。巴商会は、産業用ガスの供給網を活かしつつ、様々な業種へのエネルギー供給を行っています。また、運搬時に出るCO2を「Jブルークレジット(カーボンクレジット)」を用いて相殺し、実質ゼロ排出を実現する取り組みも行っています。
今後の展望
グリーン水素の需要は今後ますます高まっていくことでしょう。そのため、巴商会が行う環境経営の活動の一環としての展示会は、今後のエネルギー社会における重要なステップとなります。ぜひ、多くの皆様に展示会を訪れていただき、グリーン水素の可能性をご覧いただきたいと思います。
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