VDI/DaaSにおけるデータ主権と性能問題
近年、仮想デスクトップ環境の導入にはVDI(Virtual Desktop Infrastructure)やDaaS(Desktop as a Service)が注目を集めています。これらの技術は、企業のIT資産管理やセキュリティ強化に寄与する一方で、幾つかの重要な課題も浮上しています。本稿では、再放送されるウェビナーを通じて、特に注目されるデータ主権と性能問題について深掘りしていきます。
データ主権問題の重要性
まず、データ主権問題を考える上で、理解しておくべきポイントは、企業が取り扱う機密情報の物理的な保存場所に関する法律と規制です。金融機関や医療機関、官公庁など、特に安全性が求められる業種では、「データはどこにあるのか?」という問いは非常に重要です。国外のクラウド環境にデータが保存されることは、法令違反につながる場合もあります。このため、企業はクラウドサービスを選定する際にデータ主権の問題を無視することができなくなってきているのです。
さらに、従来のパブリッククラウドではデータの流れがブラックボックス化することもあります。これがクラウドの導入を妨げ、技術革新に制限をかけてしまう大きな障壁となります。ウェビナーでは、この問題に対する解決策として、Microsoftの「Azure Local」を取り上げ、データの物理配置を国内に限定することでデータ主権リスクを最小化する方法を紹介します。
VDI/DaaSの性能問題
かつては、VDI/DaaSにおける最大のメリットがIT資産の効率化とセキュリティの強化だと評価されていました。しかし、実際のエンドユーザーの体験では、動作が遅い、操作にストレスを感じるといった深刻な性能問題が数多く報告されています。このような問題に対しては、単に回線の帯域を強化するだけでは対応できないことが指摘されます。根本的なアーキテクチャの見直しが求められるのです。ウェビナーでは、NVIDIAのvGPUを活用し、高負荷業務にも耐える高性能な仮想デスクトップ環境を実現する手法を提案しています。
次世代ハイブリッドVDIの提案
本ウェビナーでは、Azure LocalとNVIDIA vGPUの効果的な連携により、高いセキュリティ基準と法令遵守を性能の面でも実現する次世代のVDI環境を紹介します。具体的な活用事例や構成についても交え、参加者が問題解決の糸口を見つけられるような内容に仕上げています。参加者が持つ疑問については、後日開催企業が直接回答するスタイルを取りますので、安心して参加することができます。
開催情報
再放送は8月29日(金)午前10時から12時まで行われます。参加申込は公式サイトにて募集中です。ウェビナーを通じて、参加者が得られる知識や解決策が、今後のビジネスにどのように役立つか、ぜひご期待ください。
終わりに
マジセミ株式会社は、今後も参加者の役に立つウェビナーを続けていく予定です。過去に開催したセミナーの資料や新しいウェビナー情報は公式サイトからご覧いただけます。興味がある方は、ぜひご確認ください。