新井浩太と上野聖人の二人展「Pure Sense」について
渋谷サクラステージの4階に位置するアートコミュニティスペース「re-search」で、若手彫刻家の新井浩太と上野聖人による共同展「Pure Sense」が、2025年6月3日から7月11日までの期間開催されます。この展覧会では、人体をテーマにした10点の首像が展示され、彼らのユニークな視点が反映されています。
展覧会の背景
新井浩太と上野聖人は、異なるアプローチで人体や心情を表現しています。二人の作家は、自身の経験や思想から得られた感覚をもとに彫刻を制作。彼らはそれぞれの作品を通して、私たちが何を感じ、どのように考えるかを問いかけています。
上野聖人は、「中性的な人とは何か」というテーマを基に、人体の装飾性や認識に挑戦します。彼の作品は、私たちの日常に溶け込む要素を再解釈し、観客に新たな視点を提供します。
一方、新井浩太は、身体の曖昧模糊とした感覚を探求することに重きを置き、型取りや塑像を用いて作品を制作します。彼は「手を動かすことでかたちと出会う」と述べ、自身の運動経験から生まれる彫刻のテクスチャーや感覚を大切にしています。
彫刻と身体の関係
展覧会の中心となるのが、二人のアーティストによる首像です。これらの作品は、彫刻における頭部が持つ重要性や、アイデンティティーを迅速に伝える手段としての役割を果たします。無機質で装飾的でない部分に焦点を当てることで、観客は各作家の視点をより深く理解することができます。
彼らは、作品を通して自らの感情を表現し、観る者に問いかける挑戦的なスタンスを持っています。展覧会では、身体の一部分に注目することで、何が重要で、何が際立っているかを探り、そこにある意味を観客と共有します。
販売情報
展示される作品は、6月3日8時から販売が開始されます。興味のある方は、アートのECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」でも販売が行われる予定です。ただし、プレセールスの状況によっては、会期開始前に販売が終了することもありますので、注意が必要です。
アートコミュニティの意義
「re-search」は、若手アーティストを支援しながらアートの力で渋谷を盛り上げることを目的としたコミュニティスペースです。CCCアートラボによって運営されており、さまざまなイベントや展示を通じて、観客がアートと触れ合える機会を提供しています。また、「CCCアートラボ」は、アートを身近に感じる文化を育むための活動を行っており、より良い社会の実現に貢献しています。
この展覧会は、彫刻を通じて身体の美しさや意味を再発見する素晴らしい機会です。新井浩太と上野聖人の視点が交差することで、観客は新しい感覚に出会うことができるでしょう。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。