eスポーツ大会『FCコミュニティシリーズ』が子ども支援プロジェクトを始動
認定NPO法人love.futbol Japanは、eスポーツの大会『FCコミュニティシリーズ』を主催する株式会社スポーツITソリューションと提携を結び、2024年10月から2025年7月にかけて、経済的な貧困や社会格差が原因でサッカーを楽しむ機会を奪われている子どもたちを支援する新しいプログラム『Goal for Good』を開始します。
このプロジェクトは、eスポーツ大会を通じて得られた寄付金が、サッカーをしたくてもできない子どもたちに届けられる仕組みです。具体的には、大会中に決まった数のゴールに応じて寄付が行われ、最大で50万円の寄付を目指します。寄付対象のゴール数は、オンライン最終予選およびオフライン決勝大会で生まれた得点がカウントされます。
FCコミュニティシリーズの概要
『FCコミュニティシリーズ』は、世界的な人気を誇るサッカーゲーム「EA SPORTS™ FC」を用いた賞金付きeスポーツ・サッカー大会です。昨年、日本では東京、大阪、福岡で8つの大会が行われ、総合して10,000人以上が参加しました。この大会では、試遊台エリアが設けられており、子どもからシニアまで多くの参加者が楽しむことができる環境が整えられています。
本プログラムの立ち上げは、eスポーツの力を活用することで、リアルなサッカー界への新しいサポートの形を模索した結果です。選手たちの情熱が形となり、サッカー界へのさらなる貢献を目指しています。加えて、eスポーツを楽しむ人々にparの活動についての理解を深め、支援の輪を広げることを期待しています。
子どもたちが直面する現実
近年、コロナ禍や物価高の影響により、支援を必要とする子どもたちの数は急増し、今年だけで400人を超えています。受益世帯の中でも、60%が年収200万円以下であり、38%がサッカーを続けるために借入が必要だったと報告されています。スポーツは贅沢な活動と見られることが多く、支援の優先順位が低くなっている現状を鑑みると、子どもたちのスポーツ参加の機会均等を実現するために、社会全体で、その重要性を理解し合う必要があります。
love.futbol Japanの取り組み
love.futbol Japanは、子どもたちが安全にサッカーを楽しむことができる環境を作るために、様々な支援活動を行っています。2021年から始まった「子どもサッカー新学期応援事業」では、経済的な困難を抱える子どもたちを対象に奨励金や用具の寄付を行い、これまでに1,800万円以上の支援を実施してきました。
多くのサッカー選手もこの活動に参加しており、彼らの年俸の1%を子どもたちへの支援に寄付しています。これにより、より多くの子どもたちがサッカーという素晴らしい体験を通じて成長し、活躍できる場が広がっていくことを願っています。
未来への展望
eスポーツとリアルサッカーを結ぶ新たなチャレンジとして、『Goal for Good』を通じて、サッカーを楽しむ機会を広め、経済的なハンディキャップを抱える子どもたちを支援する活動が一層進化することを期待しています。サッカーの魅力を伝え、参加の機会を提供することで、日本のサッカー界をより豊かにしていきたいと考えています。これからも、愛するサッカーの力を信じて、子どもたちの明るい未来に貢献していきます。