Unifly、UTMのサイバー認証を強化
2024-06-27 02:16:52

テラドローン子会社「Unifly」、ベルギー初のUTM向けサイバー認証枠組みを開発!ドローン運航の安全性を強化

テラドローン子会社「Unifly」、ベルギー初のUTM向けサイバー認証枠組みを開発!



テラドローン株式会社の子会社であるベルギーの運航管理システム(UTM)プロバイダー「Unifly」は、ベルギー初のUTM向けサイバー認証の枠組みを開発し、自社のUTMを強化しました。

この枠組みは、欧州宇宙機関(ESA)が資金提供するサイバー認証のためのUTMの概念実証(PoC)プロジェクトの一環として、セキュリティコンサルティング企業のNexova GROUPと共同で開発されました。

# ドローン運航の安全性を高めるUTMサイバーセキュリティ



ドローンや空飛ぶクルマなどの社会実装が進展する中で、目視外飛行(BVLOS)の実現には、無人航空機システム(UAS)の安全性が重要となります。しかし、従来の航空機が飛行する空域への統合には、高度な自動化によるサイバーセキュリティリスクなどの課題があります。

この課題に対応するため、本プロジェクトは、EUの規制およびサイバーセキュリティ基準に準拠するUTMのためのサイバー認証の枠組みを提案し、その枠組みに準拠したUTMシステムを設計、開発、展開することを目的としています。

# 2段階で進むプロジェクト



プロジェクトは、技術フェーズ(第1段階)と製品フェーズ(第2段階)の2段階で進められており、第1段階では、規制の分析やサイバー認証スキームの確立、ギャップ分析などが実施されました。

Uniflyは、第1段階で実施したベルギーの空域における概念実証(PoC)を通じて特定された緩和策を基に、自社のUTMを強化しました。現在、第2段階では、製品化に向けた具体的なアウトラインの定義が進められています。

# 安全なUTM開発への貢献



Uniflyは、今回のサイバー認証の枠組みの開発を通じて、UTMの安全性をさらに高めることが可能になりました。この成果は、ベルギー国内でサイバー認証された安全なUTMの実装に繋がり、将来的には欧州空域での安全なドローン運航に貢献すると期待されています。

Nexova GROUPとUnifly NVについて



Nexova GROUPは、宇宙、セキュリティ、その他の先端技術分野を専門とするグローバルエンジニアリング・コンサルティング企業です。

Unifly NVは、ベルギーに本社を置くUTMテクノロジープロバイダーであり、主にドローンや空飛ぶクルマの運航管理システムを開発しています。テラドローンは2016年にUniflyと戦略的パートナーシップ契約を締結し、資本提携を行いました。2023年にはUniflyの株式の51%を取得し、子会社化しました。

# テラドローンの取り組み



テラドローンは、「Unlock “X” Dimensions」というミッションを掲げ、空飛ぶクルマやドローンの開発及びソリューションを提供するサービスプロバイダーです。国内外の11か国において、自社開発製の測量用・点検用ドローンを石油ガス・化学・建設業界などへ提供しています。

テラドローン子会社「Unifly」のUTMサイバー認証強化:安全なドローン社会の実現に向けて



テラドローンの子会社であるUniflyが開発したベルギー初のUTM向けサイバー認証の枠組みは、ドローンや空飛ぶクルマの社会実装に向けた重要な一歩と言えるでしょう。

これまで、ドローン運航の安全性は大きな課題とされてきましたが、この枠組みは、UTMのセキュリティレベルを向上させ、ドローン運航の安全性を高める効果が期待されます。

特に、目視外飛行(BVLOS)の実現には、高度な自動化によるサイバーセキュリティ対策が不可欠であり、Uniflyの取り組みは、その実現に向けて大きく貢献するでしょう。

# 世界的なドローン社会の実現に貢献



Uniflyは、世界8カ国でUTM導入実績を持つ、同分野における世界的なリーディングカンパニーです。今回のサイバー認証の枠組みは、Uniflyの技術力とノウハウを結集した成果であり、世界中のドローン社会の実現に貢献する可能性を秘めています。

# 今後の展開



Uniflyは、今後もUTMのセキュリティ強化に積極的に取り組んでいくと予想されます。今後の展開として、以下の点が注目されます。

他の国々への展開: ベルギーで成功したサイバー認証の枠組みは、他の国々にも展開される可能性があります。
更なる技術開発: Uniflyは、常に最新の技術を取り入れ、UTMのセキュリティを強化していくでしょう。
* 国際的な標準化: 将来的には、国際的なUTMのセキュリティ標準化に貢献していく可能性もあります。

# まとめ



UniflyのUTMサイバー認証の枠組みは、ドローン運航の安全性を高めるだけでなく、ドローン社会の更なる発展に貢献する重要な取り組みです。今後もUniflyの取り組みから目が離せません。

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