メタバース産業利用進展
2023-02-28 13:22:31

デジタルツイン社会の実現へ向けたメタバース産業利用の新たな一歩

新たなデジタル社会への第一歩



日本の金融界と企業が、デジタルツイン社会を実現するための道筋を描き始めました。2023年2月16日、株式会社ジェーシービーやみずほフィナンシャルグループなどの大手企業が集まり、メタバースを産業利用するための基本合意書を締結しました。この合意は「ジャパン・メタバース経済圏」の創出を目指すもので、JP GAMESの開発したメタバース構築フレームワーク「PEGASUS WORLD KIT」を活用することが明らかにされています。

合意の背景と目的



近年、企業や行政機関では仮想空間を利用したデジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性が高まっています。その中で、ゲーミング技術やフィンテック、ICT技術などを統合し、「リュウグウコク」と名付けられた企業向けオープン・メタバース基盤が構築されることにより、情報発信やマーケティング、さらに働き方の改革が進むと期待されています。

独自の世界観を持つ「リュウグウコク」



「リュウグウコク」は、独自のファンタジー世界を持つオンラインRPGの要素を取り入れたメタバース基盤です。この基盤では、提供される各種メタバースサービスやコンテンツが、異世界の「街」や「城」、「乗り物」などの形で展開します。ユーザーはさまざまなサービスやコンテンツを通じて、おとぎの国を旅するような感覚を楽しむことができます。

また、大手金融機関との連携により、セキュリティや決済機能が確保されたオープンな環境が実現されます。さらに、この基盤を海外市場にも提供することで、日本のメタバース経済圏を国際的に広げる計画です。

DXとEXを推進する3つのソリューション



1. AUTO LEARNING AVATAR(ALA)



この機能では、ユーザーのアバターが自動的に行動を学習し、健康や趣味に関するパーソナライズされた情報を提供します。これにより、ユーザーはアバターを通じて、日常生活に有益な情報を受け取ることが可能になります。

2. PEGASUS WORLD KIT(PWK)



PWKは、「リュウグウコク」向けのメタバースやゲームサービスを制作するための強力なツールです。RPGイベントの作成や写真からメタバースを制作する機能を備え、ユーザーのクリエイティビティを刺激します。

3. MULTI MAGIC PASSPORT(MMP)



MMPは、ユーザーが「リュウグウコク」内のメタバースサービスを自由に利用するための決済機能付きの身分証明書です。これには、ID認証や決済、NFTやアバタースキンなど、仮想空間での活動に必要な情報が集約されます。

今後の展望



この合意に基づき、今後はメディア向け発表会が予定されており、さらなる賛同企業の募集中です。「ジャパン・メタバース経済圏」の拡大は、産業のDXだけでなく、消費者体験の向上にも寄与すると期待されています。

各社の役割と今後の参加企業の募集



各社は、このプロジェクトでの役割分担が明確にされています。例えば、ジェーシービーはデジタルツイン関連の技術を提供し、みずほフィナンシャルグループは決済関連の機能を支援します。今後、このプロジェクトに参加したい企業に対しても広く協力を呼びかけていきます。このように、多くの企業が力を結集して新たなデジタル社会を目指す姿勢が伺えます。

デジタル化が進む中で、メタバースの活用方法が大きな注目を集めています。日本のメタバース経済圏の発展は、未来のビジネスモデルに新しい風を吹き込むことでしょう。

会社情報

会社名
TBT Lab株式会社
住所
東京都千代田区九段北1-14-16
電話番号

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