若者のクルマ離れは本当? カーシェアリング調査でわかった「欲しいけど持てない」現実
総合モビリティサービス企業であるホンダモビリティソリューションズ(以下、HMS)が発行するニュースレター「HMS モビリティジャーナル」では、カーシェアリングの現状について調査結果を発表しました。調査では、若い世代の多くがカーシェアリングに興味を持っている一方で、自動車を所有したいという希望も強いことが明らかになりました。
カーシェアリング vs レンタカー:違いは時間とコスト
カーシェアリングとレンタカーの違いは、時間とコストにあります。レンタカーは、数時間から数日単位で利用し、事前に予約が必要ですが会員登録は不要です。一方、カーシェアリングは月会費制で、10分単位など短時間利用も可能です。そのため、日常生活での買い物や送り迎えなど、気軽に利用できます。
若者のカーシェアリング利用意向
HMSモビリティジャーナル編集部は、都市部に住む15歳から69歳の男女2,000人を対象に、カーシェアリングに関する調査を行いました。その結果、全体の32.9%がカーシェアリングを利用したいと考えていることがわかりました。特に若い世代では、その割合が高く、半数近くがカーシェアリングに興味を示しています。
若者の「クルマ離れ」は本当?
調査では、自動車の所有率は全体で46.6%、世代別に見ると年長世代ほど所有率が高いという結果になりました。一方で、今後自動車を所有したいと考えている人の割合は54.3%と、所有を希望する人が多いことがわかりました。
さらに、自動車を所有していなくても利用したいと考えている人は、すべての世代で多く、特に若い世代では、自動車を所有したいという気持ちと、実際に所有している割合に大きな開きがあることが明らかになりました。これは、若い世代にとって、自動車の所有は経済的な負担が大きく、カーシェアリングなどの選択肢がより魅力的に映っていることを示唆しています。
カーシェアリングの可能性
今回の調査結果から、若い世代を含む多くの層が、「自動車が欲しい」「利用したい」「けれど持てていない」という状況にあることがわかりました。また、所有しなくとも利用はしたいというニーズも存在することが明らかになりました。カーシェアリングは、こうしたニーズに応える新しいモビリティサービスとして、今後もますます発展していく可能性を秘めています。
Honda EveryGo:月会費無料のカーシェアリングサービス
HMSが提供するカーシェアリングサービス「Honda EveryGo」は、月会費無料で利用できる点が特徴です。最新車種をラインナップし、誰でも利用しやすいサービスを目指しています。今後、法人向けパッケージプランやHonda Connect機能を活用した新サービスを検討しており、カーシェアリングサービスの拡大を進めていく予定です。
まとめ
今回の調査は、若者の「クルマ離れ」は、所有と利用のギャップが要因となっている可能性を示しています。カーシェアリングは、こうしたギャップを埋める新たな選択肢として、今後も重要な役割を担っていくと考えられます。