新たなショッピング体験を提供するPIE VAT Station
2025年6月23日、東京・渋谷のランドマーク、SHIBUYA109渋谷店に新しいデジタル免税カウンター「PIE VAT Station」がオープンします。この新しいサービスは、訪日客の円滑なショッピング体験を実現するために設計されています。
渋谷・原宿エリアのインバウンド需要を集結
「PIE VAT Station」は、訪日客のショッピングの免税手続きを一括で行う革新的なカウンターです。これにより、ショップでの買い物がもっとスムーズになり、相互送客効果を通じてインバウンド売上の向上が期待されています。渋谷・原宿エリアでの導入はこれが6施設目となり、地域の観光業界にも新たな活力をもたらすことでしょう。
市場のニーズに応えた「リファンド方式」
今回の「PIE VAT Station」は、新たに改正される訪日客向けの免税制度に対応した「リファンド方式」を採用しています。具体的には、訪日客が商品の購入時に消費税を支払い、出国時に返金を受けることができる仕組みです。これにより、商業施設が手続きの負担を軽減し、スムーズに新制度への移行を支援します。
期待される訪日客数の増加
観光庁のデータによると、2024年の訪日客数は約3,687万人に達し、過去最高を記録しています。この流れに乗り、「PIE VAT Station」は、訪日客のニーズに応えるために重要な役割を果たすことが期待されます。特に、観光業界では人手不足や観光客の過剰などの問題が顕在化しており、これに対する解決策としても注目されています。
店舗にとっての多様なメリット
「PIE VAT Station」を導入することで、訪日客の免税手続きが一括で処理できるため、店舗も大きなメリットを享受できます。面として訪日客の需要を取り込み、インバウンド売上の向上を図ることができます。また、面倒な手続きを省くことで、店舗の負担も軽減され、顧客満足度も向上するでしょう。
また、加盟店舗が収集したデータを活用することで、インバウンドマーケティングの向上につながります。リアルタイムでの取引データの確認ができるダッシュボードも提供され、店舗側はデータ分析を通じて戦略的な施策を講じることができます。
訪日客にとっての利便性
訪日客にとっても「PIE VAT Station」は利便性を大いに向上させます。複数店舗での買い物を一括で免税手続きできるため、無駄な待ち時間を削減できます。また、キャッシュレスでの返金も可能で、旅行中の快適さと利便性を追求したサービスです。
Pie Systemsの取り組み
この新しい免税カウンターを運営するPie Systemsは、旅行とテクノロジーを融合させたトラベルテック企業です。2018年に設立され、2021年から日本市場に参入しました。彼らの目標は、地域の事業者と旅行者をつなぎ、グローバルに免税手続きのデジタルソリューションを提供することです。
「PIE VAT Station」の導入は、訪日客のための新たなショッピング体験を提供するだけでなく、商業施設にとっても売上向上を期待できる強力なツールとなるでしょう。新しい免税制度への対応に悩む事業者にとっても、ぜひ導入を検討してもらいたいサービスです。