企業を守る!BCP・リスクマネジメント講座の魅力と成果
近年、企業が直面するリスクはますます多様化し、複雑化しています。このような状況下で、企業の危機管理担当者には、さまざまなリスクを見極め、分析し、事前に対策を立てる能力が求められています。特に、企業の存続に関わるような危機が発生した際には、迅速に対応し、事業を復旧させる力が必要です。こうした背景の中で注目されているのが、兵庫県立大学大学院との共同研究から生まれた「リスクアドバイザー養成講座」です。
この養成講座は3日間の集中的なカリキュラムから成り、危機管理担当者として必要な基礎的能力を身に付けることができます。座学だけでなく、実際の課題に応じたグループワークも取り入れられており、受講者が自分の組織に役立つ知識を実践的に学べるよう工夫されています。
多様な業界からの受講者の声
2023年12月に始まったこの講座では、すでに約200名のリスクアドバイザーが誕生したとされています。その受講者の多くは、BCPやリスクマネジメント、コンプライアンスを担う大企業の担当者ですが、中堅・中小企業や行政機関からの参加者も増えてきています。実際に受講を終えた方の約93%が「他の人にこの講座を紹介したい」と答えており、非常に高い満足度を持っていることが伺えます。
組織全体にリスク管理を定着させる
企業の危機管理において不可欠なのは、「リスクの事前特定と予防」と「万が一の場合の迅速な対応」です。そして、これらの能力を組織全体に浸透させることが求められます。この講座では、リスクマネジメントと事業継続マネジメントの実践的スキルを学ぶことができ、さらにこれらを組織に最適化した形で運用・改善する力を身に付けることができます。
経営層や他部署、従業員意識を高めるために、「なぜ危機管理が重要なのか」という法律的・倫理的な背景や、現代事業運営に欠かせないITリスクの理解も必須項目として組み込まれています。このため、講座を通じて、リスクの予防と対応を体系的に実現する人材が育成されています。
科学的根拠に基づいた研修プログラム
この資格を得るためには、3日間の研修を受ける必要があります。その内容は、兵庫県立大学大学院との共同研究を基にした、教育設計ID理論に基づく科学的なプログラムです。また、ISO31000やISO22301など国際標準に則った講義も行われています。そのため、受講後には、リスクアドバイザーとしての基礎能力を高めていくことが可能です。
実践的なグループワーク
講座中には、各組織に特化した課題を解決するための実践講座も設けられており、グループディスカッションを通じて新たな気づきを得ることができます。最終日には試験も行われ、合格者には資格が認定されます。この資格を取得した受講者の多くは、長期的な危機管理能力の向上を実感しており、受講前後の理解度の変化も高く評価されています。
定期的な情報交換でさらなる成長へ
受講を希望する方には、年4回のグループ交流会への参加も可能となっています。ここでは他企業の危機管理担当者とのネットワーキングができ、最新の情報を共有する場として役立っています。
今後もこの講座は、多くの企業での危機管理能力を向上させ、組織の持続可能性を高めるリーダーを育てる重要なステップとなるでしょう。この機会にぜひ受講を検討してみてはいかがでしょうか。