伊勢の老舗企業ISEKADOが兵庫の漢方茶専門会社を完全子会社化

伊勢の老舗企業ISEKADOが健康茶の高千穂漢方研究所を子会社化

有限会社二軒茶屋餅角屋本店（ISEKADO）は、兵庫県加古川市に本社を構える有限会社高千穂漢方研究所の株式を100%取得し、完全子会社化したことを発表しました。これはISEKADOにとって初めての本格的なM&A（合併・買収）であり、新たなビジネス展開への期待が寄せられています。

高千穂漢方研究所とは

高千穂漢方研究所は、発芽はとむぎ茶を中心とした健康効果が期待できる飲料を製造・販売している企業です。独自の焙煎技術と製造ノウハウを持ち、全国の生活協同組合や専門流通を通じて高品質な製品を供給しています。その実績から、健康志向の消費者に支持を受けています。

ISEKADOの成り立ちとビジョン

ISEKADOは三重県伊勢市に拠点を置く老舗企業で、クラフトビールや伝統的な餅、味噌、醤油の製造販売を展開しています。同社は「伊勢から世界へ」を理念に掲げ、これまで多様な商品開発を進めてきました。特に、クラフトビール事業は国内外から高い評価を受け続けています。今回の子会社化はISEKADOにとって新しい局面を迎える試みです。

グループとしての成長戦略

ISEKADOの代表取締役社長、鈴木成宗氏は「今回の統合で私たちは新たな成長を目指す」と述べ、長友繁隆氏を新たな社長として迎え入れた高千穂漢方研究所に期待を寄せています。鈴木社長は自身が培った経験やノウハウを活かし、両社が共に成長できるビジョンを描いています。

一方、高千穂漢方研究所の新社長である長友繁隆氏は、この提携に非常に喜びを示し、目標として5年以内に売上を現在の2倍にすることを掲げていると明かしました。長友社長は自信を持っており、「鈴木会長と目指す方向性が一致していると感じています」とコメントしました。両者は目標達成のため、一丸となって取り組む意向を表明しています。

今後の展開

ISEKADOと高千穂漢方研究所が手を組むことで、両社の強みを活かした新たな商品が登場することが期待されます。ISEKADOの製品ラインに健康茶という新しいカテゴリーが加わることで、さらに多くの消費者へのアプローチが可能になるでしょう。これにより、両社のシナジー効果が生まれ、地域経済にも良い影響を与えることが期待されています。

【会社概要】