オレオレ詐欺撲滅への新たな試み
和歌山市で開催された「水際阻止出陣式」に、警察庁の特別防犯支援官、城島茂氏が出席し、コンビニ業界の関係者を激励しました。近年、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害が全国で増加しており、その中でもコンビニでの電子マネーカードの購入が関連するケースが多発しています。
特殊詐欺撲滅のための連携
「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」というプロジェクトは、2018年から全国の警察と連携して、特殊詐欺防止のための啓発活動を行っています。この取り組みの一環として、コンビニエンスストアを利用する若者や高齢者に対して、購入時の声かけを強化し、詐欺被害を水際で防ぐことを目指しています。
出陣式には、和歌山市内のコンビニ関係者約100名が集まりました。城島支援官は、彼らの努力を称賛し、「皆さんが日々行っている声かけが、さらなる被害者を救う力になる」と述べました。そして、仲間と一緒に、さらなる意識向上を図るよう呼びかけました。
封筒の活用で被害防止
イベントの中で、和歌山県警が作成した封筒を通じて、コンビニでの声かけや注意喚起を促しました。この封筒には、警察への相談電話番号が記載されており、電子マネーカード購入時に一緒に渡されることで、購入者が不審な状況に気づくきっかけとなることを期待されています。城島支援官は、「この封筒を活用して、少しでも多くの方に詐欺を未然に防ぐ手助けができれば」と強調しました。
コンビニ業界の反応
出陣式後、城島支援官は近隣のコンビニを訪れ、実際に詐欺被害を防いだ経験を持つスタッフとの意見交換を行いました。コンビニ従業員からは、「何件か詐欺被害を止めたことがある」との声が挙がり、現場での実践的な対策が実を結んでいることが確認されました。
お客様に対する声かけは、スタッフにとって重要な役割の一つであり、今後もその取り組みに力を入れていく方針が示されました。城島支援官は、「皆さんの行動がこの町の人々を守ることにつながります」と励ましました。
まとめ
和歌山市での「水際阻止出陣式」では、地域の安全を守るための新たな試みが実施されました。コンビニ業界と警察が協力し、詐欺被害を未然に防ごうとするその姿勢は、今後の特殊詐欺対策のモデルケースとなるでしょう。市民一人ひとりが防犯意識を持ち、地域での連携が大切です。これからも、詐欺撲滅に向けた取り組みが進展することを期待しています。