2025年3月卒業予定の大学生を対象に、株式会社学情が行った調査によると、9月上旬時点で内定を持つ学生の5人に1人が複数の企業から内定を受け取っています。その結果として74.2%の学生が1社の内定を得ている一方、20.8%は2社以上の内定があるとのことです。この傾向の背景には、企業からの異なる働きかけや入社条件がある他、内定者同士の交流が少ないことで決断が困難になっているという状況がうかがえます。
まず、内定を保有している社数を見てみると、79.2%の学生が「1社」と回答し、次いで「2社」が10.4%、さらに「3社」が7.1%という結果でした。内定者は、「それぞれの企業の条件が違うため、まだどちらに入社すべきか決めかねている」との声を寄せており、企業同士の比較が難しい現状が浮き彫りとなっています。また、「内定者懇親会があるため、その雰囲気を確認してから決めたい」という意見もあり、集団の中での意見や雰囲気が重視される傾向が見られます。
次に、内定獲得後の行動について調査した結果、内定承諾した学生の71.7%が就職活動を終了した一方、約3割にあたる28.2%が活動を続けていることが明らかになりました。この結果は、内定取得後も職探しを続ける学生の存在を示しています。
内定を持ちながらも就職活動を続行している理由の中で最も多かったのは、「就職活動で後悔したくないから」というもので、これに69.7%が回答しています。次いで、志望している企業の選考にまだ参加する必要があったり、内定を得た企業に対する決断ができないとの声が上がっており、36.8%が内定を得た企業に自信が持てないと回答しています。
調査では、内定式が近づく中、内定獲得の状況やその後の就職活動の様相が明らかになり、多くの学生が将来を見据えた選択を模索していることが示されています。その結果、各企業の内定者懇親会を利用して他との比較や自分にとっての最適な選択を見つけることの重要性を感じます。
株式会社学情は、「つくるのは、未来の選択肢」というパーパスのもと、若者たちの転職・就職の支援を行っています。調査を行うことにより、今後の雇用市場に対する洞察を提供し、学生たちがより良い選択をする手助けとなることでしょう。その活動は、多様なサポート内容を通じて、学生から社会人への一歩を後押ししています。
調査結果を受けて、企業側も学生のニーズを理解し、より良い働き環境や労働条件の提示を行うことが求められるでしょう。今後も就職市場の動向に注目が集まります。